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プレステ世代直撃…二十歳を迎えたゲーム作品 20年前のゲーム業界を少しだけ紐解く

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2017年1月9日(月)は、成人の日です。前日の日曜日には、各地で1日早い成人式も行われましたが、とある地域ではさっそく乱入騒ぎで逮捕者が出るなど陳腐なニュースがワイドショーを賑わせていますね。

これから成人を迎える10代のみなさんも、「え、もうそんな昔だっけ!?」って時の流れの早さに落胆するアダルトなみなさんも、この20という数字には誰もが重みを感じると思います。はい、僕は後者です。…えー、ところで、新成人のみなさんが生まれた20年前って、どんな年でしたっけ?

世間のニュースでは、「病原性大腸菌O157」による集団食中毒事件をはじめ、安室奈美恵さんの「アムラー」ブーム、日本初の商用検索サイトとして「ヤフージャパン」サービス開始、前年に発売されたマイクロソフト社の「ウィンドウズ95」の普及、そしてバンダイが96年11月に発売した携帯型育成ゲーム「たまごっち」の一大ブームなどが挙げられます。

今回は新成人の方に合わせて、年度区切りの1996年4月~1997年3月にスポットをあてて、20年前のゲーム業界を振り返ってみたいと思います。はじめに、20年前に発売された主なゲームソフトを紹介。勝手に抜粋したものなので、お気に入りのゲームが入ってない場合はご容赦ください。

 

1996年4月~1997年3月に発売された主なゲームソフト

発売日 タイトル 対応機種 メーカー
1996/4/26 太陽のしっぽ PS アートディンク
1996/4/26 ジャンピングフラッシュ2 PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996/6/23 スーパーマリオ64 N64 任天堂
1996/7/5 NiGHTS SS セガ
1996/7/12 ポポロクロイス物語 PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996/7/19 スターオーシャン SFC エニックス
1996/7/26 刻命館 PS テクモ
1996/8/2 トバルNo.1 PS スクウェア
1996/8/9 デスクリムゾン SS エコールソフトウェア
1996/9/20 女神異聞録ペルソナ PS アトラス
1996/9/27 サクラ大戦 SS セガ
1996/10/4 サイキックフォース PS タイトー
1996/10/18 首領蜂 PS(SS) エス・ピー・エス
1996/11/1 アークザラッドII PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996/11/15 プリクラ大作戦 PS アトラス
1996/11/23 スーパードンキーコング3 謎のクレミス島 SFC 任天堂
1996/11/29 電脳戦機バーチャロン SS セガ
1996/12/6 パラッパラッパー PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996/12/6 クラッシュ・バンディクー PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996/12/13 クロックタワー2 PS ヒューマン
1996/12/13 エネミー・ゼロ SS ワープ
1996/12/14 マリオカート64 N64 任天堂
1996/12/20 ワイルドアームズ PS ソニー・コンピュータエンタテインメント
1997/1/24 ダイナマイト刑事 SS セガ
1997/1/31 ファイナルファンタジーVII PS スクウェア
1997/2/14 トゥームレイダース PS ビクターインタラクティブソフトウエア
1997/2/28 クーロンズゲート PS ソニー・ミュージックエンタテインメント エピックレコード

※対応機種:PS(プレイステーション)、SS(セガサターン)、N64(ニンテンドウ64)、SFC(スーパーファミコン)

 

ラインナップにもありますが、1996年6月23日にスーパーファミコンの後継・次世代機種であるニンテンドウ64が発売されました。価格は25,000円(税別)。任天堂としては初めて本格的な3Dゲームに対応、コントローラには「3Dスティック」を採用して、新規性をアピールしました。

ですが、度重なる開発遅延、発売日の延期を繰り返し、登場した1996年には、先行していたプレイステーション(1994年12月3日発売)とセガサターン(1994年11月22日発売)が市場を占拠。何より参入メーカー(サードパーティー)が少なく、これまでファミコンやスーパーファミコンで発売していた人気RPG『ファイナルファンタジー』の最新作が、プレイステーションで発売する事態に陥るなど、苦戦を強いられました。

そんな任天堂の窮地を救ったのが、1996年2月27日にゲームボーイで発売した『ポケットモンスター 赤・緑』です。(発売が96年4月以降のため上記のラインナップには記載無し)

©2016 Pokémon. ©1995-2016 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

色違いのソフトには、それぞれ限定モンスターが登場するため、子供たちの間では通信ケーブルを持ち寄ってモンスターの交換が頻繁に行われました。また、発売から早くしてメディアミックス展開にも力を入れ、いつしか子供たちのなかでは『ポケットモンスター』、縮めて“ポケモン”という言葉が、コミュニケーションのきっかけになるところまで発展。

鈍化していたゲームボーイの販売台数を伸ばしただけではなく、ポケモンのヒットに続けとゲームボーイソフトの発売本数も上がるなど、携帯ゲーム機の成長にも大きく貢献しました。

そして、1996年~1997年を語るうえで欠かせないのは、プレイステーションの爆発力です。1997年1月9日に、日本国内500万台を達成。その年末の12月31日には、さらに500万台を上乗せして1,000万台を記録。矢継ぎ早にタイトルがリリースされ、人気ナンバリングタイトルはもちろん、今でもシリーズが続いているオリジナルタイトルも登場しました。

なかでもRPGタイトルが豊作で、『女神異聞録ペルソナ』『ポポロクロイス物語』『ワイルドアームズ』といった、人気シリーズの初期作品が発売したほか、『アークザラッドII』や『ファイナルファンタジーVII』などナンバリングタイトルも充実。このほか“元祖音ゲー”『パラッパラッパー』の登場や、奥スクロール型アクションゲーム『クラッシュ・バンディクー』、カルト的な人気を誇る『クーロンズゲート』といった新しい概念のジャンルや遊び方も多く登場しました。上記のラインナップには集計外でしたが、1996年3月には『バイオハザード』も発売されています。

さて、プレイステーションと言えば「いくぜ100万台」や「サービス満点」など、直球なキャッチコピーと独特の実写TVCMで印象に残っている方も多いのではないでしょうか。20年以上も前のTVCMですが、今見ても様々な発見がある、かなり挑戦的なクリエイティブばかりでしたね。

 

一方でセガサターンも負けていません。アニメやミュージカルなど多角的な展開が話題となった『サクラ大戦』の記念すべき第一作目は、50万本を売り上げるヒットを記録。当時のハードを代表するキャラクター『NiGHTS』や、アーケードで人気を博していた『電脳戦機バーチャロン』の発売、1997年後半からは“せがた三四郎”がTVCMに登場するなど勢いがありましたね。

ハードウェアの世代交代、人気シリーズ初期作品の登場、大胆なプロモーション、“プレステ世代”の成長期など、いまから20年前の1996年~1997年は、挑戦的なキーワードが挙げられます。あまり懐古趣味は進みませんが、20年前のことを思い出して当時のゲームを遊ぶのもいいですね。

 

 

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原 孝則

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Pick UPs! 代表 / 編集者 / ライター / APPアナリスト。過去、ゲーム会社でマーケティング、広報、WEBプランナーなど多数のPR業務に従事。その後、Social Game Info 副編集長、Social VR Info 編集長を担当。現在は、ゲームとビジネスの観点で執筆・企画に尽力するほか、アプリデータ分析サービス「Sp!cemart」の編集長も兼務。

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