コロプラとKDDIとWi2、位置情報ビッグデータ分析レポートに「インバウンド動態調査レポート」のセット提供を開始

コロプラ、KDDI、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下Wi2)は、主に自治体および観光関連企業への誘客、滞在・宿泊、周遊等の課題発見および施策提案を目的として、「Location Trends」に「インバウンド動態調査レポート」のセット提供を開始すると発表しました。

「Location Trends」は、KDDIがauスマートフォンユーザーから同意の上取得し、誰の情報であるかわからない形式へ加工した位置情報および属性情報(性別・年齢層)等のデータを用いて、コロプラへ分析を委託し作成した「位置情報ビッグデータ分析レポート」サービスの総称。

KDDIとコロプラは、auスマートフォンユーザーの位置情報ビッグデータを活用した「Location Trends」を2013年10月より提供しており、これまでに60以上の自治体や観光関連企業に採用されています。

今回新たに、Wi2とコロプラは、Wi2が「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」で保有する国内最大規模の訪日外国人のWi-Fi接続およびGPSの位置情報ビッグデータを活用し、「インバウンド動態調査レポート」を作成。また、コロプラは、「Location Trends」と「インバウンド動態調査レポート」をセットにして、コロプラおよび販売パートナーを通じ、2017年7月6日より提供を開始するという。

これにより、自治体および観光関連企業は、日本人観光客とインバウンド観光客の動態をワンストップで把握でき、観光振興施策の立案や効果分析をより効率的に実施することが可能に。

■レポートの概要
1.位置情報ビッグデータ利活用フロー概略
本取組みにおける位置情報データの利活用フローは、以下の通り。

①KDDIおよびWi2は、位置情報データの利用、ならびに位置情報データを個人が特定されない形式に加工した上で第三者に提供することに同意をいただいたauスマートフォンユーザーまたは、TRAVEL JAPAN Wi-Fiユーザーの情報を取得。

②KDDIおよびWi2は、位置情報データを用いた特定地域の観光動態調査・分析および調査レポートの作成をコロプラに委託。コロプラに委託するにあたっては、事前に、分析に必要な位置情報データのみを抽出し、個人が特定されない形式に加工(位置情報とユーザーの紐づけキーのハッシュ化、位置情報の時間的空間的メッシュ化など)します。

なお、各社間の契約において、位置情報データの委託業務以外への利用および第三者への開示、ならびに方法の如何を問わず、auスマートフォンユーザーまたはTRAVEL JAPAN Wi-Fiユーザーの特定を行わないよう、コロプラに義務付けています。

③本レポートは、KDDI(Location Trends)およびWi2(インバウンド動態調査レポート)が提供元となり、コロプラまたは以下の販売パートナー等を通じて、自治体、観光関連企業などへ提供。

近畿日本ツーリスト株式会社(代表取締役社長:田ヶ原聡、本社:東京都千代田区)
株式会社JTBコミュニケーションデザイン(代表取締役社長:細野顕宏、本社:東京都港区)
公益社団法人 日本観光振興協会(会長:山口範雄、本社:東京都港区)
株式会社日本旅行(代表取締役社長 兼 執行役員:堀坂明弘、本社:東京都中央区)
株式会社ホープ(代表取締役社長:時津孝康、本社:福岡県福岡市)
楽天株式会社(代表取締役会長兼社長:三木谷浩史、本社:東京都世田谷区)
(以上、50音順)

2.両レポートの分析項目
※属性別…日本人は性年齢層別、訪日外国人は国籍別となります。

3.両レポートのアウトプット例
①位置情報ビッグデータをもとにした潜在観光スポットの洗い出し地図(提供:愛知県東三河総局)

②観光スポットの属性相関図(提供:岐阜県)

③観光スポットの来訪者宿泊転換図(提供:佐賀県)

④抽出された観光スポットの人気周遊ルートランキング(提供:兵庫県豊岡市)

4.導入自治体からのコメント
▼兵庫県豊岡市 大交流課 谷口課長
これまでの「勘と経験」に頼った現状把握では限界を感じ、KDDIのビッグデータソリューションを導入しました。精緻なGPSデータで施設単位の分析ができるので、例えば、城下町出石と、その中にある市指定文化財の劇場芝居小屋「永楽館」では来訪者特徴や行動が異なることまで分かります。また、コロプラさんは実際に何度も現場に赴き、密に地域課題を共有しながら取り組んでくれるので、より使えるアウトプットが出てくるのが素晴らしいです。まだまだチャレンジの途中ですが、客観データを活用して地域全体を巻き込みながら、豊岡市全体を更に盛り上げていきたいです。

▼佐賀県文化スポーツ・交流局観光課 瀬戸副課長
佐賀県「観光の担い手」育成事業(いわゆるDMO支援)の一環として、KDDIのビッグデータを活用した観光客の動態調査を実施しました。DMOの重要な要素の一つにマーケティングがありますが、マーケティング以前に、そもそも地域の現況を把握できる基礎的なデータすらない、という長年の課題がありました。今回、まずは県内全20市町(153観光スポット)の分析を行い、また、分析結果を市町の担当者に説明する機会を設けたことで、客観的データに基づいた分析の重要性を共有できたものと考えており、今後、県内各地域において、観光客ニーズを的確にとらえた観光地域づくりが進むことを期待しています。

▼沖縄県石垣市 企画制作課 成底さま
ビッグデータを活用した観光動向等の調査は初めてでしたが、これまで正確な把握が困難だった市内周遊や八重山圏域の離島周遊の状況がはっきりと見える化され、市内観光スポットの磨き上げや二次交通など様々な課題が浮き彫りになりました。また訪日外国人についてもクルーズ船やLCCの乗り入れなどの交通事情により国籍別の観光動態において明らかな違いが見えるなど、参考となる多くの示唆が見つかりました。今回の調査結果を踏まえ、本市の観光戦略のみならず、防災対策への活用も検討しております。

▼公益財団法人 さんりく基金 DMO事業部 滝澤さま
三陸地域における来訪者の動態を明らかにするため、コロプラさんと連携し、携帯電話の位置情報ビッグデータを活用した観光動態調査を実施しました。これまで県内数カ所における聞き取り調査などは実施していましたが、地元住民や観光目的以外の来訪者が調査サンプルに含まれるなど、調査の精度の向上が課題でした。KDDIさんのデータはこれらの要素を除外できるほか、コロプラさんは多くの自治体の観光調査経験をお持ちで、安心してお任せすることができました。今後、本結果を活用し、三陸地域における観光まちづくりを促進していく予定です。