2017年リリース予定の注目ゲームアプリ 20社の取り組み(後編)

ネクソン

▲2016年12月期 第3四半期 決算説明資料より

■Elsword Slash

■LEGOl🄬 Quest & Collect

■TANGO5:The Last Dance

■メイプルストーリーM

■2Dアラド戦記モバイル

■Dungeon & Fighter:Spirit

■Project 真・三國無双(仮)

■三國志曹操伝 Online

■野生の地:Durango

前述したスマホ版『ファイナルファンタジーXI』を含む、10本以上の開発が進行中のネクソン。正直、上記のように箇条書きにしようかどうかと迷うぐらい、半端じゃないほどのスマホゲームを開発しています。もちろん、韓国先行リリースのタイトル、そもそも日本でリリースされないタイトルなどもあると思いますが、2016年日本における『HIT』『HIDE AND FIRE』の人気ぶりを見ると、全世界で通用するタイトルばかりなのでしょう。

そもそもネクソンは、数年前より欧米の開発会社と協業していく事業戦略に変更し、才能溢れる経験豊富な開発会社とパートナーを結んでいっています。『ドミネーションズ –文明創造–』を開発したBig Huge Gamesもそのひとつです。そういう意味では、2017年はこれまで種まきしたタイトルが一気に花開く年でもあります。

あまりにも数が多いので、独断と偏見で取り上げますが、やはり『野生の地:Durango』には注目せざるを得ません。韓国最大のゲームショウ「G-STAR2015」で初めて遊んでから、ずっと恋い焦がれているタイトルです。本作は、謎の事故で空間がねじれ、現代から先史時代へワープしたプレイヤーが、未開拓の土地を切り開き、 他のプレイヤーとともに仮想社会を作り上げていく開拓型オープンワールドMMORPG。

本作にはあからじめ作られた街が存在せず、自分たちが荒地を直接開拓し、私有地を確保したり共有したりしていきます。“ユーザー自らが体験して物語を紡いでいく”ことをコンセプトにしているようです。長期開発となっていますが、これが実現すればかつてないほどのスマホ向けMMORPGになることでしょう。発表では、2017年に韓国でリリース予定とのこと。

そのほか、書ききれませんでしたが、ドット絵シューティングゲーム『EVIL FACTORY』、日本でも人気を博したPCオンラインゲームのスマホ版『Tree of Savior: Mobile Remake』、3Dアクションパズルゲーム『After the End』、シリーズ最新作『ダークアベンジャー3』などなどなどなど、本当に数多くのタイトルが控えています。

他方、グループ会社のgloopsは、ブラウザで遊べるRPG『ラプラスリンク』のリリースを控えています。配信延期を発表後、とくに続報が入ってこないので動向が心配です。

 

グリー

© Wright Flyer Studios

戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED

ららマジ

アナザーエデン 時空を超える猫

■武器よさらば

■ワンパンマン

2016年のグリーは、画期的なUIと操作性で、片手でも本格ベルトアクションゲームが楽しめることを実現した『追憶の青』をリリース……しましたが、奇しくも同社が開発、そして同システムを採用し、さきにリリースした『ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ』(提供:バンダイナムコゲームス)のほうが大ヒットを記録してしまいました。

そんな過ぎ去ったことは置いといて、2017年はオリジナル・IP協業含め、6本のパイプラインが進行中です。IPタイトルでは、 アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの世界を忠実に再現したスマホRPGを、ブシロードとポケラボによる共同開発で進んでいます。また、アニメ界をリードするA-1 Picturesと強⼒タッグを組んだ『ららマジ』、“なぎ倒す”爽快感を追求した3Dアクションゲーム『武器よさらば』が控えています。

具体的にリリース時期を発表しているのは、『アナザーエデン 時空を超える猫』の2017年早春。本作は、シナリオ・演出に『クロノ・トリガー』を代表作に持つ加藤正人氏、プロデューサー・ディレクターに『ぷよぷよ!!クエスト』の高大輔氏が手掛ける時空を超える本格冒険RPG。現在はクローズドβテストに向け鋭意開発中とのこと。

 

gumi

▲2017年4月期 第2四半期 決算説明会資料より

グロス売上が引き続き順調に推移し、過去最高を大幅に更新したgumi。長年、ゲーム事業を支えてきてくれた子会社エイリムの大ヒットRPG『ブレイブ フロンティア』は、前四半期比で減収になりました。ですが、先日の年末生放送にて、『ブレイブ フロンティアII』を2017年秋頃にリリース予定であることを言及。『消滅都市2』や『チェインクロニクル3』といった既存タイトルの大型アップデートとしてではなく、別アプリとして準備中という。

新作ゲームアプリについては、2017年4月期 第2四半期 決算説明会資料にゲーム画像が一部公開されています。韓国にて開発中のMMORPGとのことで、育成やカスタイマイズが楽しめるという。そのほか複数のパイプラインが走っているようです。

 

ディ―・エヌ・エー

▲2017年3月期 第2四半期 決算説明資料より

ディー・エヌ・エー(DeNA)の第2四半期は、新作アプリの積み上げのないタイミングでした。既存アプリの運用強化の成果は『スーパーガンダムロワイヤル』(提供:バンダイナムコゲームス)などで着実に出始めており、他のタイトルでも同様の戦略を展開するようです。また、ブラウザは想定の範囲内での推移に。

記事の前編でもお伝えしているように、協業の任天堂からは『ファイアーエムブレム』と『どうぶつの森』がリリースを控えています。ただ、それ以外にも日本と中国向けにそれぞれ5本ずつ、下期リリースへ向けて仕込み中という。具体的なタイトルは分かりませんが、2016年はオリジナルタイトル『逆転オセロニア』がヒットを記録したので、任天堂IP以外のタイトルにも注目していきましょう。

 

Cygames

© Cygames, Inc.

ロストオーダー

セブンズストーリー

プリンセスコネクト Re:Dive

ウマ娘 プリティーダービー

スマホ向けトレーディングカードゲーム『Shadowverse』、某アイドルのTVCMも話題になった『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』、そして引き続き好調の『グランブルファンタジー』、思い返せば2016年もCygamesの話題が満載の年でした。2017年は、現在判明しているタイトルだけでも4本の新作ゲームが開発中です。

プラチナゲームスと共同開発の『ロストオーダー』は、『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジー タクティクス』を手掛けた松野泰己氏、吉田明彦氏らがスタッフとして参加。ほか一度クローズドしたものの、大幅改修して再登場する『プリンセスコネクト Re:Dive』や、Mobage時代の隠れた名作『セブンズストーリー』のリメイク版、そして元『アイドルマスター』総合ディレクターの石原章弘氏が次に仕掛ける『ウマ娘 プリティーダービー』と、非常に濃い4本が控えます。

2016年は、親会社・サイバーエージェントのゲーム事業の急成長にも貢献。

▲2016年9月期通期 決算説明会資料より

▲2016年9月期通期 決算説明会資料より

驚くべきなのは、売上高の他社比較。ついにIPタイトル含め数多くのスマホゲームをリリースしているバンダイナムコホールディングスのゲーム事業に、売上高で追いつきました。天井知らずのCygamesの動向に2017年も目が離せません。……もちろんサムザップやアプリボット、ジークレストなど他のサイバーエージェントグループ会社の新作にも見逃せません!


さて、記事は以上となりますが、ほかにも注目企業はあります! 個人的に多いと思った20社ですが、いやはや、入りきりません。たとえば、コーエーテクモゲームスの『討鬼伝 モノノフ』、そして『遊戯王』『パワフルサッカー』が大ヒット中のKONAMIの動向もウォッチするべきですね。

成熟しているスマホゲーム市場ですが、2017年も新たな発見がありそうです。