バンナムHD 2019年3月期 通期:売上高・営業利益ともに過去最高を更新 玩具、ゲーム等全事業で増収

【Topics】
■ 中期計画が順調。売上高・営業利益ともに過去最高を更新
■ ゲーム事業はオンライン・家庭用ともに前期比で増収
■ 中国市場における事業の本格的展開も進行中

 

決算概要

 株式会社バンダイナムコホールディングスは5月9日に2019年3月期 通期の決算を発表した。連結業績(2018年4月1日~2019年3月31日)の業績は、売上高7,323億4,700万円(前年同期比8.0%増)、営業利益840億4,500万円(前年同期比12.0%増)、経常利益868億6,300万円(前年同期比15.2%増)、当期純利益633億8,300万円(前年同期比17.1増)と、売上高・営業利益ともに過去最高を更新。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p2

 同社グループでは、従来のビジネスモデルや常識にこだわることなく、次のステージに向けあらゆる面でCHANGEするという思いをこめた中期(計画)ビジョン「CHANGE for the NEXT 挑戦・成長・進化」を2018年4月より3ヵ年を見据えて推進している。ビジョンを掲げてから1年、IP価値の最大化、成長の可能性が高い地域や事業の強化が功を奏し、こんにちの業績に繋がった。ここからは具体的に各事業の実績を紹介しよう。

 

事業状況

 バンダイナムコホールディングスは、大きく分けてトイホビー事業、ネットワークエンターテインメント事業、リアルエンターテインメント事業、映像音楽プロデュース事業、IPクリエイション事業、その他事業の6つからなる。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p2
 
トイホビー事業

 国内では、ハイターゲット層向けの商品、「ドラゴンボール」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「プリキュア」シリーズなどの定番IP商品が好調に推移。

 海外では、アジア地域にて「機動戦士ガンダム」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどの商品が人気となったほか、中国市場での事業展開強化に向けた取り組みを行った。欧米地域では、コレクターズフィギュアや「ドラゴンボール」シリーズのカード商品などのハイターゲット層に向けた展開を推進。

(出典)2019年3月期 決算短信 補足資料

 この結果、トイホビー事業の売上高は2,428億6,500万円(前期比9.2%増)、セグメント利益は217億1,000万円 (前期比50.0%増)となった。下記は足元における同事業の動向。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p8
 
ネットワークエンターテインメント事業

 ネットワークコンテンツにおいては、ワールドワイド展開している「ドラゴンボール」や「ワンピース」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルがユーザーに向けた継続的な施策により好調に推移。大ヒット中のスマートフォンゲームの業績もここの領域に該当する。また、新プラットフォーム「enza」の立ち上げなどの新たなサービス創出に向けた取り組みを行った。

 家庭用ゲームでは、『SOULCALIBUR Ⅵ』、『ACE COMBAT7: SKIES UNKNOWN』、『ジャンプフォース』などのワールドワイド向け新作タイトルの販売に加え、既存タイトルのリピート販売や国内新作タイトルなどの販売が好調に推移。

(出典)2019年3月期 決算短信 補足資料

 この結果、ネットワークエンターテインメント事業の売上高は3,409億2,700万円(前期比4.4%増)、セグメント利益は475億3,400万円(前期比5.2%減)となった。 下記は足元における同事業の動向。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p9
 
リアルエンターテインメント事業

 業務用ゲームにおいて『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』などの販売が好調に推移。アミューズメント施設では、国内既存店は前期に及ばなかったが、バンダイナムコならではの体験を楽しむことができる場を提供する新業態の出店などが好調に推移した。

 この結果、リアルエンターテインメント事業の売上高は1,014億9,300万円(前期比12.1%増)、セグメント利益は42億6,400万円(前期比34.6%増)となった。 下記は足元における同事業の動向。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p9
 
映像音楽プロデュース事業

 「ラブライブ!サンシャイン!!」や「アイドルマスター」シリーズの映像パッケージソフトや音楽パッケージソフトなどが人気となった。また、『アイドリッシュセブン』などのIPのライブイベント及びそれに関連した商品販売やライブ映像のパッケージソフト販売が好調に推移。

 この結果、映像音楽プロデュース事業の売上高は455億1,800万円(前期比11.9%増)、セグメント利益は87億9,700万円(前期比32.9%増)となった。 下記は足元における同事業の動向。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p10
 
IPクリエイション事業

 「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!サンシャイン!!」、「アイカツ!」シリーズなどのIPの新作映像の公開を行い、話題喚起をはかり人気となった。また、IP創出強化に向け、体制強化や新たな作品の製作に取り組んだという。

 この結果、IPクリエイション事業の売上高は224億6,400万円(前期比32.4%増)、セグメント利益は50億2,000万円(前期比4.6%減)となった。 下記は足元における同事業の動向。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p10
 
その他事業

 グループ各社へ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいるという。その他事業の売上高は297億6,400万円(前期比7.7%増)、セグメント利益は11億9,700万円(前期比56.1%増)となった。
 

見通し

 2020年3月期の連結業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)は、売上高7,200億円(前年同期比1.7%減)、営業利益700億円(前年同期比16.7%減)、経常利益710億円(前年同期比18.3%減)、当期純利益500億円(前年同期比21.1%減)としている。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p4

 2020年3月期は、前期の進捗を踏まえ、引き続き中期計画の重点戦略の推進を行うとのこと。ユニットを横断した取り組みとしては、商品・サービス発や映像作品発、社内公募システムの活用、パートナー企業との連携、戦略投資などあらゆる方法で新規IP創出と育成を強化するとしている。また中国市場における事業の本格的展開に向け、ユニットを横断した取り組みを推進。

 トイホビー事業では、国内市場におけるシェアの維持・ 拡大をはかるとともに、国内外におけるハイターゲット層に向けた商品展開を強化。ネットワークエンターテインメント事業では、ネットワークコンテンツと家庭用ゲームのワールドワイド展開をさらに加速するとともに、新たなエンターテインメント創出に向けた取り組みを強化するという。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 p5

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