ガンホー 2019年12月期 第1四半期:パズドラのV回復とRagnarok Mのヒットで大幅な増収増益

【Topics】
■ パズドラのV回復とRagnarok Mのヒットで大幅な増収増益
■ 2018年10月末の大感謝祭(施策)が奏功しDAU・MAU増加→維持
■ パズドラの売上は純粋にアクティブユーザーが伸び課金率が増加

 

決算概要

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は5月13日に2019年12月期第1四半期の決算を発表した。第1四半期連結期間(2019年1月1日~ 3月31日)の業績は、売上高350億7,300万円(前年同期比60.2%増)、営業利益130億300万円(前年同期比101.3%増)、経常利益130億8,900万円(前年同期比108.7%増)、純利益84億8,500万円(前年同期比109.4%増)と大幅な増収増益となった。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p24
 
事業状況

 前年より低迷が続いていた主力の『パズル&ドラゴンズ』が、V字回復を果たした。引き続き新ダンジョンの追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーション、eスポーツイベントの開催など、継続的にアップデート及びイベントを実施してきた同作だが、2019年2月に7周年を記念した様々なイベントを実施。

 なかでも7周年に向けたイベントとして2018年10月末より開始した「パズドラ大感謝祭」の各施策が奏功したことによってMAUが増加し、当第1四半期連結累計期間においてもMAUは堅調に推移したことが要因のひとつとして挙げられる。

 なお、7周年の施策では、既存ユーザーや休眠ユーザーの掘り起こしなどによって、MAU・DAUの増加や維持ができている。売上は上がったが、決算説明会にて森下一喜社長は「実は顧客単価をそこまで上げるような施策ではなかった」と振り返った。純粋にアクティブユーザーが伸びて課金率が増加したとしている。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p10

 コラボ施策の貢献も大きい。アクティブユーザーが伸びている中で、コラボ施策がうまく刺さったことにより課金率も向上。マクドナルドとのコラボにおいては、ユーザーにとってお得なサービスを提供し、売上の増加はもとより、休眠ユーザーの復帰にも繋がったようだ。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p11

 eスポーツイベントは、引き続き若年層からファミリー層、コアユーザー層を含めて幅広い層に向けてアプローチ。TVアニメは2年目に突入し、若年層を新しいユーザー層として獲得。直接的な売上貢献にも繋がらないが、あくまでも先行投資として同社の将来のロイヤルカスタマーに繋げることを目的としている。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p12
(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p13

 他方、連結子会社のGRAVITYのスマートフォン向けゲーム『Ragnarok M:Eternal Love』の配信地域を拡大するため、2018年10月より東南アジア地域で新たにサービスを開始し、こちらも引き続き堅調に推移。さらに、本作は2019年から北米・南米・オセアニアなど43地域へ新たにサービス開始となり、当第1四半期連結累計期間において収益貢献となった。

 ブラジル、カナダ、オーストラリア、 ニュージーランド、チリなどでは、IP としての知名度も高く、こちらも高順位を獲得している。なお、本作の日本でのサービス開始は2019年内を予定しており、現在配信準備を行っているという。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p21
 
見通し

 2019年12月通期の業績予想は非開示。短期的な事業環境の変化が激しいことから、適正かつ合理的な見通しを算出することが困難であるためとしている。

 新作パイプラインとしては、スマートフォン向け、家庭用ゲーム機向けで合計8本を計画しているという。現在Nintendo Switch向けに開発している『Ninjala』については、マルチプレイに遊べるアクションゲームということでグローバル配信に向けて開発を続けている。リリース予定日は2019年春とのことだが、リリース日については改めて発表するという。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p16

 今期の注目は、海外で収益を上げている『Ragnarok M:Eternal Love』の日本版リリースだろう。そもそも原作となるPC向けオンラインゲーム『ラグナロク』は、グローバル展開で最も成功した国は日本のため、知名度・期待度を鑑みても同作を国内でヒットさせるのはガンホーにとっても重要なミッションとして位置づけられている。また、新規タイトルにおいてもグローバル配信を視野に入れて開発が進められている。

(出典)2019年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p25

 今期のガンホーは、『パズル&ドラゴンズ』と『Ragnarok M:Eternal Love』、そしてグローバルに向けて配信する新タイトルの3つで伸ばしていくようだ。

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