カドカワ 2019年3月期 上方修正:子会社フロムの新作SEKIROが業績に寄与 10日間で全世界累計200万本販売

 4月25日、カドカワ株式会社は、2019年2月13 日に公表した2019年3月期の通期連結業績予想(2018年4月1日~2019年3月31日)について、上方修正を発表した。

(出典)カドカワ株式会社「連結業績予想の修正に関するお知らせ」より

 売上高は前回発表予想の2,070億円から2,086億円(0.8%増)、営業利益は19億円から27億円(42.1%増)、経常利益は29億円から42億円(44.8%増)、当期純利益は43億円の赤字から41億円へと赤字幅が縮小した。

 上方修正の要因は、2019年3月22日に世界で同時発売されたアクションアドベンチャーゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE(以下、SEKIRO)』(連結子会社フロム・ソフトウェアと米Activision社の共同開発作品)が当初の予想を上回る売れ行きだったことが大きい。

 一方、前回の業績予想からマイナスの追加計上もあった。Webサービス事業を担う連結子会社ドワンゴの事業見直し、および、事業撤退にかかる費用として10億9,600万円が新たに計上された。しかし、それを加味しても営業利益は8億円を上回る見込みだ。

 当期純利益は赤字幅が2億円縮小した。『SEKIRO』のヒットは大きな増益要因だが、今回の発表ではドワンゴの構造改革費用として4億5,500万円の特別損失が追加計上されたことから、赤字の縮小は限定的なものとなった。

『SEKIRO』発売から10日間で全世界200万本販売

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 米Activisionの発表によれば、『SEKIRO』は発売から10日間で全世界累計販売数が200万本を突破した。(詳細) フロム・ソフトウェアの人気作品『Dark Souls』シリーズや『Bloodborne』と比べても、『SEKIRO』の初動は驚異的と言えるだろう。

 フロム・ソフトウェアの手掛けるゲームは難易度が非常に高く、玄人向けのものが多い。『SEKIRO』も骨太の難しさが話題となり、国内外で多くのゲーム実況者がプレイ動画を配信した。クリアは困難でも、それを乗り越えた時の達成感がユーザーを強く惹きつけたようだ。また、日本の戦国時代をイメージしたオリエンタルな世界観とストーリーも高い評価を得ている。

 『SEKIRO』の成功をきっかけに、グループ全体をどこまで活性化できるかが今後の課題となりそうだ。

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