KLab 2019年12月期 第1四半期:主力タイトルの売上減少が顕著に 足元では自社IPの“禍つ”がヒット

【Topics】
■ スクフェス筆頭に主力タイトルの売上減少が顕著に
■ 想定以上の貢献を果たしたキャプ翼の恩恵は一段落
■ 足元では自社IPの禍つヴァールハイトがスマッシュヒット

 

決算概要

 KLab株式会社は5月9日に2019年12月期第1四半期の決算を発表した。第1四半期(2019年1月1日~3月31日)の業績は、売上高64億6,841万円(前年同期比18.4%減)、営業利益3億9,142万円(前年同期比70.9%減)、経常利益4億348万円(前年同期比67.2%減)、当期純利益2億9,612万円(前年同期比63.2%減少)と減収減益となった。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p3

 今回の減収減益の背景について、同社は『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』の売上減少を挙げている。販売費及び一般管理費は広告宣伝費の減少により12億5,378万円(前年同期比5.2%減)となった。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p5
(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p7
 
事業状況

 ここからは、同社主要ゲームタイトルの第1四半期の売上分析を掲載。

 『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は、6周年前夜祭キャンペーンを含む各種セット販売、劇場版「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」の施策およびメンバー誕生日施策が好評。また、リリース2000日記念キャンペーンやユーザー数全世界4500万人達成記念キャンペーンを実施

 しかし、『スクフェスAC Next Stage』稼働に関連した商材を販売した前四半期には及ばず、日本版/グローバル版ともに前四半期比で売上は減少。

 『BLEACH Brave Souls(以下、ブレソル)』は、2月の「千年血戦篇」のキャラクター再販および3月の定期商材の販売が好評を博す。前四半期は全世界DL数増加に連動した商材販売、劇場版や「千年血戦篇」のキャラクターを再販したこともあり、第1四半期は売上微減。

 そして『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~(以下、キャプ翼)』は、1月の定期商材および2月のサッカー日本代表ユニフォームを着用した選手たちの販売・再販が好評だったものの、全世界1500万DL突破キャンペーンや全世界リリース1周年記念キャンペーンを実施した前四半期には及ばず。

 同作の売上は、2017年度第4四半期から2018年度通期にかけて、想定以上の貢献を果たしてくれた。『キャプ翼』の恩恵が一段落した2019年度は、新作タイトルのリリースにより第1四半期をボトムに売上を積み上げていく計画とのこと。

 海外では、『キャプ翼』と『ブレソル』の売上が減少したことにより25億円台で着地。ただ、中国大陸・繁体字圏向けにリリースした『BLEACH 境・界-魂之觉醒:死神』が限定的だが売上に寄与。第2四半期でさらなる売上貢献が期待される。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p6
 
見通し

 同社はレンジ形式による通期業績予想開示を採用している。売上高400億円~320億円(前年同期比22.4%増~2.1%減)、営業利益45億円~10億円(前年同期比9.9%減~80.0%減)、経常利益45億円~10億円(前年同期比10.0%減~80.0%減)、当期純利益31億円~7億円(前年同期比20.6%増~72.8%減)としている。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p10

 上記、業績予想の根拠として次のような見解を示している。

 まず売上高は、今期は3本の新作タイトルおよび既存タイトルの他言語版のリリースを想定しており、これらが寄与するとしている。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p12

 当然、開発進捗やクオリティ状況によってはリリース計画を変更することもあり得る。つまり、レンジ幅上限は新作タイトルが好調だった場合を想定して設定、対してレンジ幅下限は新作タイトルが不振だった場合、または既存タイトルの減衰が大きい場合を想定して設定している。

 費用は、前述した新作タイトルにおける積極的なプロモーション展開や、イベント出展による広告宣伝費の増加が挙げられる。また、現在同社は人員増強フェーズに移行しており、今後は人員増加による労務費および採用関連費用の増加も見込んでいる。

 ここからは足元の取り組みについて言及していこう。

 まずは中国・崑崙と共同開発し中国大陸にリリースした『BLEACH 境・界 -魂之觉醒:死神』の東南アジア版『BLEACH Mobile 3D』を3月22日よりリリース。タイやベトナムをはじめ、6つの国で最高セールスランキングTOP10にランクインした。

 オリジナルタイトル『禍つヴァールハイト』は、4月23日にサービス開始。本作は、豪華クリエイター陣を迎えた、KLabGames完全オリジナル・モバイルオンラインRPGだ。早い段階から様々なプロモーション活動を展開したことで、リリース前から高い知名度とファンを獲得。サービス開始後わずか6日で100万ダウンロードを突破。売上も想定を上回り好調に推移したという。

(出典)2019年12月期 第1四半期 決算説明会資料 p16

 また、『キャプ翼』では全世界No.1プレイヤーを決定する世界大会「Dream Championship」を初開催。2019年度は、4月のドバイ予選を皮切りに、9月に東京で決勝大会を開催予定とのこと。

 そのほか、イベント出展も積極的に展開。3月に開催された「AnimeJapan 2019」のパブリックデイに8タイトルを出展。さらに、4月11日~13日にドバイで開催された、中東圏で最大級のコミック・アニメイベントである「Middle East Film & Comic Con(ドバイコミコン)」に『キャプ翼』および『ブレソル』を出展した。

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