コーエーテクモHD 2020年3月期 第1四半期:主力タイトルが控える2Q以降に期待 DOA6の基本無料版は100万DLへ

【Topics】
■ 減収減益も、主力タイトルの発売は第2四半期以降
■ 基本無料版『DOA6』が100万ダウンロード突破
■ 足元では『FE 風花雪月』の売上に注目が集まる

 

決算概要

 株式会社コーエーテクモホールディングスは7月22日に2020年3月期 第1四半期の決算を発表した。

 第1四半期の連結業績(2019年4月1日~6月30日)は、売上高72億2,800万円(前年比10.9%減)、営業利益9億5,600万円(前年比58.3%減)、経常利益12億4,700万円(前年比67.4%減)、当期純利益22億1,000万円(前年比22.1%減少)となった。

 現在同社では、2022年3月期まで見据えた中長期計画として、「全世界で販売本数500万本級のパッケージゲーム」と「ユーザー売上が月商10億円を超えるスマートフォン向けゲーム」の創発を目標に掲げている。これら中長期計画は「順調に進捗」しているが、当期は主力タイトルの発売を第2四半期以降に予定していることから、第1四半期の業績は前年比で減収減益となっている。

 なお、同社グループが保有する賃貸用不動産の一部売却により、特別利益が15億5,900万円計上されている。

 

事業状況

 主力のエンタテインメント事業はセグメント売上高63億8,500万円、セグメント利益7億3,800万円となった。ここからは社内6ブランドに関する状況について言及する。

 まず「シブサワ・コウ」ブランドでは、同社がIPを許諾したスマートフォンゲーム『新三國志』が引き続き好調に推移している。

 無双シリーズでお馴染みの「ω-Force」ブランドでは、7月上旬に『進撃の巨人2 -Final Battle-』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam用)をワールドワイドで発売。

 アクションと格闘ゲームで定評のあるブランド「Team NINJA」では、『仁王 Complete Edition』(PS4、Steam用)のリピート販売が堅調に推移しているほか、続編である『仁王2』(PS4用)は5月にα体験版を配信し、鋭意開発中とのことだ。

 3月に発売した『DEAD OR ALIVE 6』(PS4、Xbox One、Steam用)は基本無料版をリリースし、5月に全世界累計100万ダウンロードを突破し、有料コンテンツ販売も順調という。基本無料版は、 名のキャラクターが初期開放されており、「オンライン」「ファイティング」「トレーニング」、さらには新モード「DOA クエスト」「DOA セントラル」を加えた5モード及び全ステージが自由に遊べるほか、「ストーリー」の序章も楽しめる。

『DEAD OR ALIVE 6』のワンシーン

 定期的なダウンロードコンテンツ(コスチューム販売)をはじめ、改修・追加を施したアップデートなども含めて、ロングセラーを記録している。なお、国内で配信中の『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』は、4月にアジア地域でもサービスを開始した。

 アトリエシリーズなどの「ガスト」ブランドでは、『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』(PS4、Nintendo Switch、Steam用)を欧米向けに発売。

 女性ファンの多いブランド「ルビーパーティー」ブランドでは、『ネオロマンス ダンディズム2』など2つのイベントを開催。そしてスマートフォンゲーム事業の「midas」ブランドでは、新規タイトルの開発に注力している。

 

見通し

 2020年3月期通期(2019年4月1日~2020年3月31日)の連結業績予想は、売上高430億円(前年同期比10.3%増)、営業利益120億円(前年同期比0.8%減)、経常利益160億円(前年同期比12.6%減)、当期純利益130億円(前年同期比5.1%減)を見込んでいる。

(出典)2019年3月期 通期 決算説明会資料 P.9

 第2四半期以降では、7月4日に『進撃の巨人2-FinalBattle-』と、7月26日に同社が開発を担当した『ファイアーエムブレム 風花雪月』(任天堂)がリリースされた。

 『進撃の巨人2 -Final Battle-』の初週パッケージ売上は、両機種合計で3.3万ほど。そもそも同作は、2018年3月15日に発売された『進撃の巨人2』に新キャラ・新ストーリーなどが追加されたアップグレード版であり、旧作購入者はオンライン上でアップグレードパックを購入することで同等の内容を体験できる。つまり、今回のパッケージ売上は新規層が購入していることを考えると、まずまずの成果といえる。

 さらに、『仁王』の続編となる『仁王2』、『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order』、そして4月に発表されたばかりの『ペルソナ5スクランブル ザ・ファントムストライカーズ』も大いに期待がかかるところだ。スマートフォン向けゲームについては、引き続き、代表作のIP許諾ビジネスによる収益拡大を図るとしている。

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