マーベラス 2020年3月期 第1四半期:全事業で減収も、オンライン事業の利益率改善で営業利益は前年同期を上回る

【Topics】
■ 主力のオンラインゲームをはじめ全事業で減収
■ ただ、オンライン事業の利益率改善で営業利益は前年同期を上回る
■ 新作スマホゲームは3本(中国発・MMORPG・未発表)リリース予定

 

決算概要

 株式会社マーベラスは、7月31日に2020年3月期 第1四半期(2019年4月1日~6月30日)を発表した。

 第1四半期の累計連結業績は、売上高45億1,800万円(前年同期比28.2%減)、営業利益6億6,200万円(前年同期比1.8%増)、経常利益6億1,800万円(前年同期比11.6%減)、純利益3億4,300万円(前年同期比22.0%減)となった。

(出典)2020年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p4

 主力のオンラインゲームの売上減少や、国内ゲームソフトの新作発売がなかったことなどにより売上高減収も、オンライン事業の利益率改善で営業利益は前年同期を上回った。

 

事業状況

 同社の事業セグメントは、大きく分けると「オンライン事業」「コンシューマ事業」「音楽映像事業」の3つからなる。

(出典)2020年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p6

 

オンライン事業

 リリースから2年目の『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が引き続き好調な推移となったが、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少した。

 2019年6月11日にサービス終了した『千銃士』は、オフライン版の配信を開始し、プロジェクトとしての展開を継続すると発表した。オフライン版は、通信機能などを省いたシナリオ閲覧専用アプリだ。これまで配信されてきた各種エピソードを、期間限定の物語も含め完全収録している。

 2018年7月から9月にかけてTVアニメが放送されたり、キャラクターソングCDを発売したりと、積極的なメディアミックス展開を打ち出してきた同シリーズだけに、今後も別の形でIPとして成長させていくことだろう。

 一方で、前期に実施したオンライン事業の構造改革が効果を見せはじめ、費用面が改善されたほか、不採算タイトルの整理を行ったことで利益率が向上した。

 この結果、オンライン事業の売上高は16億5,800万円(前年同期比28.0%減)、セグメント利益3億2.800万円(前年同期比 993.4%増)となった。

 

コンシューマ事業

 国内では新作ゲームソフトの発売はなかった。海外では、Marvelous USA,Inc.より、『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』のワールドワイド向けWindows PC版を2019年6月24日に配信開始したほか、他社からのライセンスタイトルを2タイトル発売。

 アミューズメント部門では、キッズアミューズメントマシン『ポケモンガオーレ』が引き続き好調に推移し、新機軸プライズマシン『TRYPOD』も順調な販売が継続した。

 この結果、コンシューマ事業の売上高は17億6,100万円(前年同期比34.0%減)、セグメント利益は3億9,200万円(前年同期比 23.0%減)となった。

 

音楽映像事業

 TVアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」と2019年3月公開の「映画プリキュアミラクルユニバース」のパッケージ商品化を行ったほか、2019年1月公開で大ヒットとなった「映画刀剣乱舞-継承-」を2019年6月19日に発売し、好調なセールスを記録した。

 ステージ制作部門では、「ミュージカル『薄桜鬼』」「舞台『弱虫ペダル』」「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」といったシリーズ作品を公演。また、完全新作として「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」を2019年5月に公演し、好評を博した。

 しかし、ステージ関連パッケージ商品の発売タイトル数が前年同期に比べ少ない状況となった。

 この結果、音楽映像事業の売上高は10億9,800万円(前年同期比17.1%減)、セグメント利益は3億4,400万円(前年同期比 24.3%減)となった。

 

見通し
(出典)2020年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p14

 2020年3月通期の業績予測は、売上高260億円(前年同期比2.9%減)、営業利益38億円(前年同期比19.3%減)、経常利益38億円(前年同期比20.7%減)、当期純利益26億円(前年同期比22.4%減)を見込んでいる。

 ここからは第2四半期以降の各事業セグメントの取り組みについて言及していく。

 まずオンライン事業では、中国発のスマートフォン向け弾幕シューティングゲーム『ガール・カフェ・ガン(中国版タイトル:双生視界)』を今夏に日本先行で配信される。同作は、2016年に中国・西山居がリリースしたガンシューティングRPG『少女珈琲槍』のノウハウを活かしたタイトルだ。

 また、MMORPG「ログレス」シリーズの最新作『ログレス物語(ストーリーズ)』を年内配信予定。マーベラスとAimingによる共同開発の同作は、1ワールド制で、たくさんのユーザーとチャットをしながら一緒に冒険できるカジュアルなスマートフォン向けMMORPGである。『剣と魔法のログレス いにしえの女神』では最大14個のワールドだったが、同作では全てのユーザーが1つのワールドでプレイ可能。

 そのほか、新規タイトルを鋭意開発中とのこと。

▲『ログレス物語(ストーリーズ)』キービジュアル

 コンシューマ事業では、アミューズメントの新作としてリズムゲーム『WACCA』を2019年7月18日より稼働開始。

 国内ゲームソフトでは、『ルーンファクトリー4スペシャル』を7月25日発売、新作アクション『DAEMON X MACHINA』を9月13日に、シリーズ初のNintendo Switch向けタイトル『牧場物語 再会のミネラルタウン』を10月17日に、海外のアクションアドベンチャータイトル『CONTROL』を今秋発売予定。

 音楽映像事業は、ステージについてシリーズ作品の最新作を続々公演、完全新作も発表するという。アニメでは、プリキュアの劇場版最新作を2019年10月に公開予定。

(出典)2020年3月期 第1四半期 決算説明会資料 p13

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