ブシロード 2019年7月期 通期:売上高321億円と過去最高の売上・利益を達成 バンドリIPは年商100億円目前

【Topics】
■ 音楽・MD部門が想定以上に伸長し、売上高はYoY11.4%増の321億円
■ TCG「ヴァイスシュヴァルツ」が発売以来過去最高の売上高を達成
■ 継続的な『ガルパ』ヒットも手伝い「バンドリ!」IPは年商100億円目前

 

決算概要

 株式会社ブシロードは、9月13日に2019年7月期 通期(2018年8月1日~2019年7月31日)の連結業績を発表した。

 通期の連結業績は、売上高321億7,583万円(前年同期比11.4%増)、営業利益30億5,863万円(前年同期比4.4%増)、経常利益30億3,107万円(前年同期比1.2%増)、当期純利益17億9,984万円(前年同期比9.9%増)と、過去最高の売上・利益額を達成。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p8 <クリックで拡大>

 

事業状況

 ブシロードの主な事業は、エンターテイメント事業と、スポーツ事業のふたつからなる。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p9 <クリックで拡大>

 

エンターテイメント事業

 同事業では、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、音楽部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の5部門で展開しており、特に自社IPでは各部門の持つ機能を活用しながら発展させていくビジネスモデルを構築している。

 2019年7月期は、TCG部門において看板ブランド「ヴァイスシュヴァルツ」が発売以来過去最高の売上高を達成し、11年の歴史を経てなお同社売上の柱のひとつとして存在感を示している。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p12 <クリックで拡大>

 MOG部門では、新規タイトルとして『少女☆歌劇 レヴュースタァライト-ReLIVE-』(配信元:エイチーム)と『名探偵コナンランナー 真実への先導者』をリリースしたほか、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(配信元:Craft Egg)の簡体字版リリースなど、海外展開にも積極的に取り組んできた。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p13 <クリックで拡大>

 またメディア部門は、年末年始特別番組「24時間 バンドリ!TV」の放送や音響制作事業をスタートさせるなど新たな試みによってビジネスの幅を着実に広げている。

 そして当連結会計年度において特に売上高の伸びをけん引したのは音楽部門とMD部門。それぞれ前期比で59.8%増、58.8%増を達成した。このけん引を支える要素のひとつは「バンドリ!」IPの成長だ。「バンドリ!」IPは同社が目標としている「年商100億円以上のIP」まで“あと一歩”と迫ってきたという。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p14 <クリックで拡大>
(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p15 <クリックで拡大>

 これらの結果、エンターテイメント事業の売上高は266億7,539万円(前期比11.8%増)、セグメント利益は24億5,036万円(前期比13.5%増)となった。

 

スポーツ事業

 スポーツ事業の柱である新日本プロレスについては、興行数は前期に比べわずかに減少したものの、中規模~大規模の興行を連日同一会場で開催する施策により、集客数は増加し、興行日程の効率化を図ることができたとのこと。結果、新日本プロレスの興行部門売上は、前期比で12.8%増を達成。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p17 <クリックで拡大>

 また、2019年4月にはニューヨークにあるマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)での興行をアメリカのプロレス団体ROHと共同開催した。新日本プロレス創立以来初となるMSG大会は、海外興行において過去最高である16,534人を動員し、今後の海外事業拡大への弾みとなったようだ。

 コンテンツ部門では、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」が会員数10万人を達成。MD部門は、興行集客数の増加に加え、積極的なキャンペーン展開、コラボアイテムなどの新商品の開発・市場投入により堅調に推移した。

 株式会社キックスロードで展開するキックボクシングブランド「KNOCK OUT(ノックアウト)」についても、ひとつのIPとして確立すべく、2019年5月より新体制でのリブランディングを推進しているという。

 これらの結果、スポーツ事業の売上高は55億44万円(前期比9.6%増)、セグメント利益は6億826万円(前期比21.1%減)となった。

 

見通し

 2020年7月期の連結業績予想(2019年8月1日~2020年7月31日)は、売上高360億円(前期比11.9%増)、営業利益31億円(前期比1.4%増)、経常利益31億円(前期比2.3%増)、当期純利益18億円(前期比0.0 %)としている。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p19 <クリックで拡大>

 2020年7月期では、これまでの「IPディベロッパー」戦略を踏襲し、IPの国内外での拡大への取り組みを着実に進めつつ、投資や協業も含めた新たな挑戦を継続していくようだ。

 さて、エンターテイメント事業では、引き続き各部門の事業を伸張させながら、特にMOG部門において、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』や『カードファイト!! ヴァンガードZERO』など有力な新作タイトルのリリースを中心に売上高を拡大させていくとのこと。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p20 <クリックで拡大>

 一方で「D4DJ」や「ARGONAVIS from BanG Dream!」などの新規IPを育成・発展させるために、売上高の二桁成長を目標に置きつつも開発費及び宣伝費への積極的な投資を行っていくとしている。それらによって既存IPの上に新規IPを積みあげる積層型の収益モデルをより確固たるものに成長させていき、中長期的な企業価値向上を目指すという。

(出典)2019年7月期 通期 決算説明会資料 p21 <クリックで拡大>

 スポーツ事業では、新日本プロレスを中心に、メディア事業拡大によるコンテンツ部門の成長促進や米国を主とする海外展開の拡大、また東京ドームでの2連戦など規模拡大によるさらなる興行部門の伸長を図っていくようだ。

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