フリュー 2020年3月期 第1四半期:主力のプリントシール事業が堅調に推移 ゲーム事業は新作不在で赤字幅拡大

【Topics】
■ 主力のプリントシール事業が堅調に推移し増収増益
■ ゲーム事業は新作が2Q以降に集中し、減収・赤字幅拡大
■ 今期は新規事業の投資が強まるも、高価格帯ホビー販売の伸長に期待

決算概要

 フリュー株式会社は、8月8日に2020年3月期 第1四半期(2019年4月1日~6月30日)の決算を発表した。

 第1四半期の累計連結業績は、売上高62億3,400万円(前年同期比101.8%)、営業利益7億1,100万円(前年同期比96.0%)、経常利益7億1,000万円(前年同期比96.0%)、純利益5億4,900万円(前年同期比110.0%)となった。

 

事業状況

 フリューは、主にプリントシール事業、コンテンツ・メディア事業、キャラクタ・マーチャンダイジング事業、ゲーム事業、その他の5つの事業からなる。

 

プリントシール事業

 2019年6月に新機種「AROUND20(アラウンドトゥエンティ)」を発売したほか、直営店「girls mignon(ガールズミニョン)」の新規出店や既存店舗のリニューアルなどを行い、 プリントシール機全体としてのプレイ回数は堅調に推移した。

▲新機種「AROUND20」は“大人のためのプリ”をテーマに、世界観、写り、操作性、シールデザインを従来機から一新。「プリといえば女子高校生ではないか」「何歳まで撮って良いのか」と悩む“大人”のプリユーザーにも、より一層プリを楽しめるよう、シンプルかつスタイリッシュな内容に仕上げた。

 同事業における第1四半期の売上高は23億4,300万円(前年同期比116.2%)、営業利益は3億2,000万円(前年同期比127.0%)と増収増益だった。

 

コンテンツ・メディア事業

 プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の入会促進施策と継続利用促進施策に取り組み、2019年6月末における有料会員数は162万人を記録。また、カラーコンタクトレンズの販売において、「Lumia(ルミア)」などのオリジナルブランドを中心に売上が増加し、売上高は22億1,600万円(前年同期比105.3%)と伸長した。

 一方で、若年女性層の顧客基盤を活かした新規事業開発のための費用が増加し、営業利益は10億200万円(前年同期比96.1%)と減益だった。

 

ゲーム事業

 前期は家庭用ゲームソフトの新作の発売があったが、今第1四半期には新作の発売がなく、第2四半期以降に販売計画が集中している。アニメ事業についても、新作のBlu-ray・DVD販売売上、製作委員会における配分金収入の計上が、前期は第1四半期に集中していたが、当期は第2四半期以降に分散している。

 一方ゲームアプリでは、女性向け恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。

 なお、子会社である株式会社コアエッジの損益については、前第2四半期連結会計期間まで持分法を適用していたが、2018年9月の連結子会社化により、前第3四半期連結会計期間以降の損益計算書を連結している。

 この結果、第1四半期の売上高は4億6,300万円(前年同期比54.9%)、営業損失は2億3,300万円の赤字(前年同期は1億4,500万円の赤字)と、減収・赤字幅拡大となった。

 

キャラクタ・マーチャンダイジング事業

 多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を実施。また、高価格帯を中心としたフィギュアなどのホビー販売の売上が増加し、売上高は11億2,700万円(前年同期比106.4%)、営業利益は4,800万円(前 年同期比106.0%)だった。

 その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、書籍の出版事業などを展開。売上高は8,400万円(前年同期比85.4%)、営業利益は1,900万円(前年同期比102.6%)だった。

 

見通し

 2020年3月期の連結業績予想は、売上高276億円(前年同期比1.7%増)、営業利益36億円(前年同期比1.6%増)、経常利益36億円(前年同期比1.9%増)、当期純利益24億円(前年同期比27.5%増)としている。新規事業の投資が強まるも、高価格帯ホビー販売の伸長、ゲームの赤字縮小により、増収・増益を予想。

 主力のプリントシール事業及びコンテンツ・メディア事業では、若年女性顧客基盤を活かした新事業を構想、5年後の収益化を目標に継続投資を行っている。特にプリントシール事業は、少子化トレンドが取り沙汰されるなか、機能・デザインを差別化した多様なシール機展開で市場全体の活性化に努めていくという。

 なお、2019年10月より順次設置される最新プリントシール機『Melulu』(メルル)は、女の子を可愛く見せる色づかいにこだわった世界観や機能、“可愛い”を追及した写りが特徴とのこと。また、シャッターを止めて身だしなみや前髪をしっかり整えられる新撮影機能も搭載している。このほか、ファッションディレクター三浦大地さんが描く「Josie’s RUNWAY」と期間限定でコラボも実施。

 今後は前述した最新プリントシール機の投入をはじめ、プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」有料会員数の増加に向けた取り組みを行っていくという。

 有料会員には、通常の画像保存に加え、落書きなしの画像が保存可能という特典が付いてくる。有料会員数は、2019年3月期 通期の時点で164万人中8万人ほどだが、今後は導線強化やプリントシール事業との戦略統合を強化していくことで、さらなる会員数増を目指すとしている。

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