ガンホー 2019年12月期 第2四半期:パズドラ周年施策の反動でQonQで減収減益 ラグマス等新作が収益貢献

【Topics】
■ 『パズドラ』年始・周年施策の反動で前四半期比で減収減益
■ 新作『ラグマス』は国内で好調も、海外では落ち着いた推移に
■ カプコンとの共同開発は『TEPPEN』はまずまずの立ち上がり

 

決算概要

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、8月8日に2019年12月期 第2四半期(2019年1月1日~6月30日)の決算を発表した。

 第2四半期の累計連結業績は、売上高586億7,700万円(前年同期比37.4%増)、営業利益204億3,900万円(前年同期比67.1%増)、経常利益205億2,000万円(前年同期比67.7%増)、純利益133億3,800万円(前年同期比75.5%増)と大幅な増収増益となった。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p28

 第2四半期単体では、売上高236億円(前四半期<1Q>350億円)、営業利益74億円(前四半期<1Q>130億円)と前四半期比で減収減益だった。ただ、前四半期は主力タイトル『パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラ)』の年始や周年イベント施策を行ったこともあり、その反動であることが分かる。また、前年同期比を第2四半期単体で見ると増収増益だった。

 

事業状況

 既存ゲームでは、主力タイトル『パズドラ』を長期的に遊んでもらうことを主眼に、新ダンジョンなどの追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーション、e-spotsイベントの開催など、継続的にアップデート及びイベントを実施し、MAU は引き続き堅調に推移した。ただ、MAU は高水準だが、決算発表会では顧客単価が減少したことにも言及している。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p19

 新規ゲームでは、連結子会社のGRAVITYがアジア・北米・南米・オセアニアで配信しているスマートフォン向けオンラインRPG『Ragnarok M: Eternal Love(以下、Ragnarok M)』の日本版である『ラグナロク マスターズ』を、同社が2019年6月5日より日本にてサービスを開始した。

 リリース後は、App StoreのセールスランキングでTOP30前後をキープするなど順調な立ち上がりとなった(最高順位は20位)。

▲『ラグナロク マスターズ』リリース日の6月4日~7月4日のApp Storeランキング推移。(出典)App Annie

 子会社の事業では、GRAVITYが配信している『Ragnarok M』の既存配信地域の売上高が配信当初と比較して落ち着きつつあるものの、引き続き同社グループの連結業績に貢献している。

 

見通し

 2019年12月通期の業績予想は非開示。主力タイトル『パズドラ』を中心に、新規ゲームの投入で業績伸長を図る。

 新規ゲームでは、ガンホーとカプコンによる初の共同開発タイトル『TEPPEN』を、2019年7月4日より北米・欧州にて、8月8日よりアジア・日本にて配信を開始した。

 本作は、描き下ろしのカプコン人気キャラクターが登場するデジタルカードゲーム。最大の特徴は、カードによる攻防がリアルタイムバトルで繰り広げられること。熟考する従来のカードゲームとは異なり、矢継ぎ早に展開される全く新しいジャンルを提示している。

 日本では、配信当日の8月8日よりテレビCMを放映開始。北米・欧州配信では、Twitchにおいてストリーマーを活用した広告宣伝を展開し、グローバルで大々的に露出を図っている。また、日本のみならず世界規模でe-sportsイベントの開催も予定している。

 App Storeのセールスランキングでは、日本で最高32位にランクイン。デジタルカードゲームは、新規カードの追加がない限り、定常的にガチャを利用する機会が他ジャンルよりも少ないため、追加後のスパイクで見られることが多いだろう。ただ、海外ではTOP100圏外のため、世界大会を開催するにしても、まずは各国のKPIが問われそうだ。

▲『TEPPEN』各国のApp Storeセールスランキング最高順位。TOP100以内にランクインしたのは、日本(最高32位)と香港(最高88位)のみ。(出典)App Annie

 Nintendo Switchで発売が予定されているオンライン対戦アクションゲーム『Ninjala(ニンジャラ)』は、2019年春から2020年春にリリースを延期。アメリカの東海岸と西海岸でオンラインの通信テストを行ったところ、もっと強化していく必要があると判断し、延期に至ったという。同時にゲーム内のボリュームもさらに充実化されるようだ。

 また、『パズドラ』シリーズ最新作として、Nintendo Switch向けに『パズドラ GOLD』を2019年冬に発売予定だ。

 他方、スマホ版の『パズドラ』では、ストーリーダンジョンの追加を2019年内に実装を予定している。既存ユーザーだけでなく、休眠ユーザーなどに向けた施策として取り組んでいくという。

(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p22
(出典)2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料 p9

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