KLab 2019年12月期 第2四半期:海外向け新作『BLEACH Mobile 3D』が各国でヒット 海外売上高は約30億円に

【Topics】
■ 新作『禍つヴァールハイト』が収益に寄与し前四半期比で増収増益
■ 海外向け新作『BLEACH Mobile 3D』が各国でヒット。海外売上高は約30億円に
■ 下方修正を発表。背景に『幽白マジバト』『禍つ』の売上計画見直しなど

 

決算概要

 KLab株式会社は8月8日に2019年12月期 第2四半期の決算を発表した。

 第2四半期(2019年1月1日~6月30日)の業績は、売上高148億1,228万円(前年同期比7.3%減)、営業利益13億454万円(前年同期比49.7%減)、経常利益12億439万円(前年同期比53.6%減)、当期純利益7億9,915万円(前年同期比53.4%減)と減収減益となった。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p3

 2019年4月23日に新作『禍つヴァールハイト』をリリースし69日分の売上を計上したが、主に『ラブライブ!スクールア イドルフェスティバル』の売上が前年比で減少したことが売上高減少の要因となっている。

 第2四半期単体及び前四半期比で見てみると、売上高83億4,300万円(前四半期比29.0%増)、営業利益9億1,300万円(前四半期比133.3%増)、経常利益8億円(前四半期比98.5%増)、当期純利益5億300万円(前四半期比69.9%増)と増収増益だった。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p5
(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p7

 

事業状況

 ここからは、同社主要ゲームタイトルの第2四半期の売上分析を掲載。

 まず新作『禍つヴァールハイト』では、リリース後にApp StoreセールスランキングでTOP30入りを果たすなど、概ね計画どおりの売上を記録。あくまでフル寄与ではなく、69日分の売上だが、その後も人気VTuberやイベントクエストに関連した商材販売が好調で業績に貢献した。

 『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は、リリース6周年、「Aqours 5th LIVE」及びメンバー誕生日に関連した商材の販売が好評を博し、日本版は売上増加。ただ、グローバル版は横ばいだった。

 『BLEACH Brave Souls(以下、ブレソル)』は、「全世界4000万DL」及び小説「BLEACH Can’t Fear Your Own World」に関連した商材の販売が好調で、日本版/グローバル版ともに増加。

 『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~(以下、キャプ翼)』は、サッカー日本代表ユニフォームを着用した選手たちの販売が好調だったが日本版は微増。一方でグローバル版は売上に貢献した。

 以上のように、新作『禍つヴァールハイト』の売上寄与が大きなトピックだが、第2四半期は海外売上高の推移も見逃せない。『ブレソル』と『キャプ翼』は、既配信国で全体を通して売上増を果たし、さらに東南アジア向け『BLEACH Mobile 3D』が四半期寄与。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p16

 そして第2四半期には、韓国向けにも『BLEACH Mobile 3D』が2019年5月にリリースされたほか、2018年6月よりテストオープンしていた北京盖娅互娱网络科技股份有限公司(GAEA)が開発・運営する中国大陸版『キャプ翼』が2019年6月28日に正式版へアップデートするなど、約30億円の海外売上高を記録した。

 なお、『BLEACH Mobile 3D』の日本配信のアナウンスはとくにない。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p6

 

見通し

 同社はレンジ形式による通期業績予想開示を採用している。なお、業績予想は売上高を下方修正し、売上高370億円~310億円(前年同期比13.2%増~5.1%減)、営業利益45億円~10億円(前年同期比9.9%減~80.0%減)、経常利益45億円~10億円(前年同期比10.0%減~80.0%減)、当期純利益31億円~7億円(前年同期比20.6%増~72.8%減)としている。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p10

 下方修正の背景には、『幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル(以下、マジバト)』『禍つヴァールハイト』の売上計画の見直しが挙げられる。また、『マジバト』のグローバル版の開発中止も発表された。

 『マジバト』は、立ち上がりこそ良かったものの、現在はセールスランキング上位を維持することも難しくなってきた。2019年8月28日でリリース1周年を迎え、ゲーム内及びプロモーション施策を展開しているが、回復の兆しはあまり見られない。

 『禍つヴァールハイト』にも同じことが言える。現在メインストーリーは6月以降毎月更新を意識し、コンテンツ消化の打破に努めているほか、10月には「初音ミク」とのコラボが控えていることもあり、継続率向上が目下の課題として据えられているだろう。

 リリース日未定の新作『ラピスリライツ』は、2019年5月よりユニット別プロモーションビデオ・ミュージックビデオを順次公開しているほか、公式生放送番組についても力を入れている。

 8月18日に初の単独イベントを開催したところ、チケット先行販売分に想定を大きく上回る申込みがあったことを受け、同日夜に追加公演を決定するなどの反響があった。オリジナルタイトルだが、積極的なマーチャンダイジング施策を展開し、リリース前からファンの獲得、エンゲージメントの強化に努めている。

 KLabは、2019年8月にVRライブプラットフォーム「VARK」の企画・開発・運営を行う株式会社ActEvolve、国内最大のバーチャルライバーグループ「にじさんじ」を運営するいちから株式会社に出資することを発表した。ゲーム内コラボやプロモーション施策など、同社のゲーム事業に寄与する取り組みとして、今後の動向にも注目が集まる。

 そのほか、引き続きイベント出展も積極的に展開。7月4日~7日にフランス・パリで開催されたJapan Expo 2019に3タイトルを出展したほか、『キャプ翼』では全世界No.1プレイヤーを決定する世界大会「Dream Championship」の予選大会を開催。世界大会は8月にゲーム内で最終予選を行い、9月に東京で決勝大会を開催する予定だ。

(出典)2019年12月期 第2四半期 決算説明会資料 p12

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