セガは、ジャパン・eスポーツ・プロライセンス認定タイトルである、対戦アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズにおいて、セガ公式プロ大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」の対戦データを、「第11回スポーツデータ解析コンペティション」に提供したことを発表。あわせて、同コンペティションにて、「eスポーツ部門」が新設されることも発表された。
『ぷよぷよeスポーツ』では、2018年より、AIによる画像認識機能を利用し、プレイヤースタッツの収集・分析・指標の算出を行う大会実況システム「bi-eplay(バイプレイ)」が採用されている。
セガは「フィジカルスポーツと同様にeスポーツでも競技にはデータを活用した分析が必要」だとし、eスポーツにおけるスタッツの有用性の証明とスポーツデータ解析の活性化、日本におけるeスポーツの発展に寄与すべく、「第11回スポーツデータ解析コンペティション」への解析データの提供を決定したとのことだ。
『ぷよぷよeスポーツ』のスタッツ解析についてセガは、「eスポーツ解析」と「AI分析」、「大会実況システム bi-e-play」の3つのポイントに分けて説明している。
●eスポーツ解析
セガでは、eスポーツを従来のフィジカルスポーツ同様にスポーツとして競技観戦するためには、選手の技術を数値化、グラフ化するなどの分析が重要であると考えており、「ぷよぷよ」において昨シーズンよりスタッツを導入している。
「第11回スポーツデータ解析コンペティション」において従来からの野球部門、サッカー部門などに加えesports部門が新設されることに賛同し、プロ選手による過去の18大会、346試合、2,461ゲームの詳細対戦データを分析用に提供することを決定している。
●AI分析
「第11回スポーツデータ解析コンペティション」に提供した大会プレイのデータ化は、セガが開発した大会実況システム「bi-e-play(バイプレイ)」のAI動画解析機能を利用してプレイ画面映像からリアルタイムでデータ取得と解析を行い、さまざまなスタッツ項目をデータベース化している。さらに、独自の計算法による指標化で、プレイヤーごとのゲーム傾向分析を強力にサポートを行う。
●大会実況システム「bi-e-play」
「bi-e-Play」は、幅広いユーザーにゲーム大会の観戦を楽しんでもらうことを目的に開発・運用しているシステムで、2015年よりさまざまなタイトルの全国大会で採用されている。「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4」では、2018年より「bi-e-Play」で運用を続けているAI による画像認識機能を利用し、プレイヤースタッツの収集・分析・指標の算出を行っている。
セガは、「bi-e-Play」による多種多様なスタッツ分析を提供することで、今後のeスポーツをさらに盛り上げていくとしている。
「スポーツデータ解析コンペティション」とは
一般社団法人日本統計学会の分科会として2009年に設立された日本統計学会スポーツ統計分科会(2021 年より日本統計学会スポーツデータサイエンス分科会)と、情報・システム研究機構統計数理研究所が主催。実データに基づく応用研究の促進と、研究成果を現場に還元するきっかけを与えること、研究者の裾野を広げることを目的として実施している。今回が第11回の開催となる。
「第11回スポーツデータ解析コンペティション」公式サイト:https://sports.ywebsys.net/about.html