リズムゲーム『東方ダンマクカグラ』をゲームエイジ総研が調査。“東方Projectらしい音楽”を若年層が支持

 ゲームエイジ総研は、 「東方project」初の公認リズムゲーム『東方ダンマクカグラ』について、マーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」を活用して調査した結果を公表した。

 「東方project」は、ZUN氏が主宰する同人サークル・上海アリス幻樂団が手掛ける弾幕系シューティングゲームを中心とした作品群。その独特な世界観や魅力的なキャラクター、ゲーム音楽など様々な要素が評価され、25年以上にわたって高い人気を維持している。

 『東方ダンマクカグラ』は、そんな「東方Project」初の公認二次創作リズムゲーム。2021年8月4日に配信が開始され、さまざまなアレンジ楽曲や、ボーカルを加えた人気曲が楽しめる。本作はジャンルとしてはリズムアクションゲームだが、一部ステージには弾幕系シューティングゲームのようなギミックがあるのも特徴だ。


 

 ゲームエイジ総研の調査結果は以下の通り。

    

調査概要

     

リリース日から高い水準でアクティブユーザー数を維持

 初めに、アクティブユーザーの推移。リリース日である8月4日に39.1万人のユーザーを獲得した後、8月10日の46.8万人をピークに緩やかに減少しているものの、高い水準でアクティブユーザー数を維持している。リリース日からの平均デイリーアクティブユーザー数は43.2万人と40万人の大台を超えている。【グラフ①】

    

若年層のユーザーが多く、10代が48%を占める

 次にユーザー構成。最も多いのが10代男性の32.7%で全体の3割以上を占めており、それに20代男性の25.2%、10代女性の15.3%が続く。男女10代合計の割合は48.0%と半数近くを占めており、20代を合わせると84.6%と、全体の8割を超えていることがわかる。【グラフ②】

 「東方Project」自体は25年以上の歴史を持つコンテンツだが、『東方ダンマクカグラ』のユーザーは非常に若い世代であることがうかがえる。このように、「東方Project」を原点とするファンユーザーが、世代交代や継承、ジャンルの拡大などを経て、25年以上の長きにわたり支持されていることがこのIPの強みと言えるだろう。

   

平均プレイ時間は60分未満が約7割

 次に1日の平均プレイ時間。新作のアプリであるということもあり、1日の平均プレイ時間は56.3分/日と、他のリズムゲームと比べ長くなっているが、最も多いのは20分未満の34.8%で、20分以上60分未満の33.0%が続く。【グラフ③】

 60分未満のユーザーが全体の約7割(67.8%)を占めているが、これは1プレイ数分で終わるリズムゲームの特徴といえる。一方で1時間以上プレイしているユーザーも3割以上存在することから、1曲をフルコンボするまで時間をかけてプレイするユーザーの存在もうかがえる。

   

並行して遊ばれているものの多くは若年層に人気のあるメジャータイトル

 続いて『東方ダンマクカグラ』のプレイユーザーが他にどんなゲームを遊んでいるのかを確認。最もプレイされているゲームアプリは、『ウマ娘 プリティーダービー』の29.4%で、約3割のユーザーが並行してプレイしていることがわかる。2位は同じリズムゲームジャンルである『プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク』が24.7%。続いて『Fate/Grand Order』(21.5%)、『モンスターストライク』(18.1%)、『パズル&ドラゴンズ』(17.4%)が上位を占めている。【表①】

 同じ「東方Project」の公認二次創作ゲームである『東方LostWord』は上位には入っておらず、若年層に人気の高いメジャータイトルが並行して遊ばれているようだ。

   

“東方Projectの音楽”という魅力を活かした『東方ダンマクカグラ』

 最後に『東方ダンマクカグラ』のプレイ経験者に、『東方Project』のどのようなコンテンツに触れたことがあるのか、また『東方ダンマクカグラ』の魅力についてアンケート調査を実施。

 「東方Project」で触れたことのあるコンテンツで最も多かったのは「音楽」で51.0%と半数以上を占めている。また、「公式ゲーム作品」が36.7%、「東方ダンマクカグラ以外の公認ゲーム・二次創作ゲーム」が34.7%という回答。【グラフ④】

 本作がリズムゲームであるため、「音楽」の回答がやや多くなっていると考えるが、「東方Project」の人気の大きな要因を「音楽」が担っているのは間違いない。

 また『東方ダンマクカグラ』の魅力については、「リズムゲームの難易度が程よく、東方Projectならではの弾幕要素もあり、キャラクターたちが可愛いこと」(女性/21歳)など『東方Project』らしさが魅力だと感じているコメントや、「東方アレンジ曲で音ゲーができる」(女性/34歳)、「人気アレンジ曲が多数あること」(男性/19歳)など、楽曲の魅力についてコメントするユーザーが見られた。

     

 「東方Project」の音楽は、「東方アレンジ曲」というゲーム内BGMを使った楽曲が非常に人気となっているが、楽曲のジャンルは壮大なオーケストラからアニメ風の音楽まで多岐にわたる。『東方ダンマクカグラ』にはこのバラエティに富んだ楽曲が数多く収録されており、アレンジ曲の多様性によって幅広い若年層から支持を得られていることが、多くのユーザー獲得につながっていると考えられる。

 今後も『東方Project』の“音楽”という魅力を最大限活かしたリズムゲームとして、その強みを活かし多くのユーザーを獲得し続けていくだろう。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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