アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて、スマートフォン向けアクションRPG『原神』について、2020年9月28日の正式サービス開始から1年間で、App StoreとGoogle Play全体で全世界のプレイヤーの消費額が約20億ドル(約2,237億円)に達したことを発表した。なお、この数字は同社の推計によるものである。
現在、世界のモバイルゲーム売上トップ(サードパーティのAndroidストアを通じた収益を含まない)は、Tencent社の『Honor of Kings』が1位。『原神』は、2位の『PUBG Mobile』に続き、4位のNiant社の『Pokémon GO』、5位のRoblox Corporationの『Roblox』を上回り、3位にランクインしている。
なお、中国を除く世界のモバイルゲームの売上高トップでは『原神』が1位。
『原神』は、モバイルゲームのローンチとしては史上最も成功した作品のひとつである。
同作は、リリースから6ヵ月未満で最初の大台である10億ドル(約1,119億円)を達成。この記録は『Pokémon GO』が9ヵ月、NCSoftの『Lineage M』が10ヵ月かけて達成したことを考えると、異常な早さであることが分かる。なお、リリースから1年で『リネージュM』は12億ドル近く、『Pokémon GO』は11億ドルを達成した。
世界の売上比率では、中国が第1位。iOSのみで全世界の売上の28.6%にあたる約5億7,700万ドル(約645億円)を記録(Sensor Towerでは中国のサードパーティのAndroidストアでの売上は追跡していない)。第2位は日本で23.7%、第3位は米国で約21%となっている。
全世界の売上の大部分はApp Storeで占められており、中国での人気を背景にプレイヤーの消費額の61.8%を占めている。一方、Google Playの売上は38.2%だ。中国以外の地域では、Google Playが53.6%、App Storeが46.4%となっており、Google Playがリードしている。
Sensor Towerは『原神』の偉業について「クロスプラットフォームタイトル(PS5/PS4等コンシューマハードでも配信)のトレンドに乗り、その”広大な世界観でモバイルでどのような体験が可能か”という期待に応えた、画期的な作品である」と高く評価。
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