堀元見『インテリ悪口本』12月22日発売、「パリティビットが意味をなさない品質ですね」機知に富む悪口を多数収録

 光文社より新刊『教養(インテリ)悪口本』が12月22日に発売される。著者はnoteとYouTubeで人気の“インテリ悪口専業作家” 堀元 見。

 本書がデビュー作となる堀元氏は、慶應義塾大学理工学部卒のインテリだが、就職せずに執筆活動へ。2019年に開始した有料マガジン「堀元見の、炎上するから有料で書く話」が大ヒットし、以降、世界で唯一人の“インテリ悪口作家”として活動の幅を広げてきた。現在は自身のYouTubeチャンネル「衒学チャンネル」、編集者・水野太貴氏とのトーク番組「ゆる言語学ラジオ」でも人気を集める。

 タイトルにあるインテリ悪口とは、故事や科学の知識になぞらえた、知性あふれるディスり方のことだ。

 現代は悪口に満ちている。Twitterでちょっとツイートしただけで全くの他人からクソリプを送り付けられ、ニュースのコメント欄には上から目線のご意見ばかり並ぶ。

 堀元氏は「インターネットに氾濫する悪口がつまらないのは、そこに知性もユーモアも宿っていないからだ」と言う。だが、正しい悪口とは、ついイラッときてしまったストレスをユーモアと知的好奇心に昇華させることができるのだ。『教養(インテリ)悪口本』には、口にすればするほど賢く、そして心の底からイジワルになれる、珠玉の悪口が多数収録されている。

 たとえば、どうしようもなく出来の悪い企画書を見せられたとする。大抵はつい頭にきて、「あいつの企画書、マジでゴミなんだけど」などと口走ってしまうだろう。しかし、このような直截な言い方は下品だし、何も楽しくない。それよりも、「あいつの企画書、パリティビットが意味をなさない品質なんだけど」と言った方が、素晴らしき情報処理技術に思いを馳せることができる。きっとイライラもずいぶん軽くなるはずだ。

 堀元氏の専門である情報工学はもちろん、論理学、行動経済学、歴史学、文学など様々な分野から悪口を精選。賢くディスる、というディープでペダンチックな楽しみをくれる一冊だ。

書誌情報

  • 書名:教養悪口本
  • 著者:堀元見
  • 発行:光文社
  • 定価:1,500円(税抜)
  • 発売予定日:2021年12月22日
  • ISBN:978-4-334-95282-2

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神谷 美恵(Mie Kamiya)
神谷 美恵(Mie Kamiya)https://pickups.jp/
大手SIerに就職するも、旧態依然とした組織に落胆して数年で退職。クラウドサービスを展開する企業に転職し、プロジェクトマネジメントとマーケティングのスキルを磨く。2017年に原 孝則と共同で起業。現在は経営工学を学びながら記事の執筆にあたる。

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