
アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて「2021年10月の世界のモバイルゲーム売上高トップ」を公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
2021年10月、全世界のモバイルゲーム売上の首位は、テンセントの『Honor of Kings』(王者栄耀)で、3億2,900万ドル(約378億円)を売り上げ、昨年同月比で46.2%の伸びを記録した。収益の約96.7%は中国からのもので、次いで台湾からの収益が1.2%となっている。今回の首位返り咲きには、6周年を記念したイベントの開催が寄与したと見られる。
なお、11月に入ってからは同作をもとにしたオープンワールドARPG『Honor of Kings: World』がマルチプラットフォーム向けに発表。ゲームプレイトレーラーが公開されている。
続くテンセントの『PUBG Mobile』は、1億9700万ドル(約226億円)以上の売上を記録。収益の約51%は、『Game For Peace』としてローカライズされている中国からのもので、続いてアメリカからの収益が11.5%となった。
次いで、Kingの『Candy Crush Saga』(キャンディークラッシュ)、Garenaの『Garena Free Fire』、テンセントの『League of Legends:Wild Rift』がランクイン。
そして、2021年10月8日に中国でもリリースされた『League of Legends:Wild Rift』が早速上位にランクイン。10月の売上は約1億800万ドル(約124億円)を記録している。同作における中国の売上は全体の約93%を占め、他の地域より1年遅くリリースされたにも関わらず、すでに最も収益性の高い市場となっている。
『League of Legends:Wild Rift』は11月からシリーズ初のアニメ「Arcane」の公開を記念してゲーム内イベント「RiotX Arcane」を開催中。ここからさらにセールスをどこまで伸ばすか注目だ。
そのほか、『Candy Crush Saga』は売上が前年同月比で約50%増加。好調な推移を記録している。
世界のモバイルゲーム市場は、2021年10月にApp StoreとGoogle Play全体で75億ドルの消費を生み出し、前年同月比で10.5%の増加を記録した。
第1位の市場はアメリカで21億ドル(約2,411億円)を計上し、総売上の28.3%を占めた。収益の第2位は日本で約20%、続いてGoogle Playが提供されていない中国が18.7%となっている。