アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて、スマートフォン向けMMOPG『二ノ国:Cross Worlds』がリリースから11日で売上1億ドル(日本円で約110億円)突破したことを明らかにした。『ポケモンGO』よりも1日早い速度での達成となる。なお、この数字は同社の推計によるものである。
ネットマーブルの『二ノ国:Cross Worlds』は、2021年6月10日に正式サービスを開始。そして、リリースからわずか11日で1億130万ドル(約110億2100万円)を売り上げ、App StoreおよびGoogle Playの全世界における売上額で第2位の収益を上げた。
また、同期間中(2021年6月10日から6月20日)の第1位は、テンセントの『王者栄耀(Honor of Kings)』で1億230万ドル(約110億3100万円)。同じくテンセントの『PUBG Mobile』は8,020万ドル(約88億3000万円)で3位にランクインしている。
現在、『二ノ国:Cross Worlds』は日本、韓国、台湾、香港、マカオの5つの市場でのみ配信されている。つまり、中国市場を除く全世界では収益No.1のモバイルゲームだったということになる。
最初の11日間で最も収益を上げたのは日本で、収益の45%に相当する4,560万ドル(約50億2000万)の売上。2位は韓国で約35%、3位は台湾で15.7%となった。App StoreとGoogle Playはどちらも50%のシェアを占めた。
なお、Nianticの『ポケモンGO』は、正式リリース後、12日間で1億ドルに到達したが、このタイトルもネットマーブルと同様に、当初は一部の地域でしか提供されていなかった。一方、『原神』は、2016年にネットマーブル社が発売した『リネージュ2 レボリューション』と同様に、1億ドルを達成するのに13日間かかった。
そのほか、全世界におけるモバイルRPGの売上高トップでは、サイゲームスの『ウマ娘 プリティーダービー』やソニー・アニプレックスの『Fate/Grand Order』などを抑えて、全世界で1位を獲得(2021年6月10日から6月20日までの期間において)。この期間に世界で収益を上げたRPGの上位5タイトルは、すべてアジアの企業から配信されている。
Sensor Towerは、「『二ノ国:Cross Worlds』の初期の成功は韓国と日本のモバイルゲーム市場が、特にMMORPGにとっていかに有益であるかを改めて証明するとともに、前述の『ウマ娘 プリティーダービー』やmiHoYoの世界的大ヒット作『原神』に続き、3Dアニメのアートスタイルを用いたタイトルの人気上昇を示している」と分析。
また、「本作は発売当初は特に大きな成功を収めたが、アジアのMMORPGの発売当初の成功は目新しいものではなく、最も重要なのは本作が長期的にどのように推移するかということだ」ともコメントしている。