
アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて「2021年2月 世界のモバイルゲーム売上トップ」を公開した。
1位は、テンセントのTiMi Studiosが提供する『PUBG Mobile』で、売上は2億5,000万ドル(約272億円)となり、2020年2月から16.2%の成長となった。本作の売上の約66.5%は中国とそのローカライズ版タイトル『Game For Peace』によるもので、次いで米国が7.4%、サウジアラビアが3%だった。
テンセントの『Honor of Kings』は、2億1,850万ドル(約238億円)の総売上高で第2位となり、2020年2月と比べて前年比57.2%の成長だった。本作の売上の約95.6%は中国からのもので、次いでタイからの収益が1.6%。
3位はmiHoYoの『原神』、4位はNianticの『ポケモンGO』、5位はロブロックス社の『Roblox』が続いた。
『ポケモンGO』は、2月の売上が過去最高となり、前年同月比で約95%増の1億2,420万ドル(約135億円)を記録。これは、2月20日に開催されたチケット制のイベント「Pokémon GO Tour」が要因となる。

本イベントは、初代『ポケットモンスター』のカントー地方を舞台に、151匹のポケモンを獲得する内容で、色違いミュウが初登場するなど話題を集めた。イベントに参加するためには、1,480円の有料チケットを購入する必要があり、世界中のユーザーが購入したことが考えられる。
なお、本イベントは1日で1,060万ドル(約12億円)を売り上げた。これは、1,330万ドル(約14億円)を売り上げた、リリース直後の2016年7月29日以来の最高のパフォーマンスとなる。
ロブロックス社は、直接上場に先立ち、モバイルでも収益を上げ、2020年2月と比較して84.8%増の1億160万ドル(約110億円)を記録した。先月末までに、『Roblox』はApp StoreとGoogle Playで25億ドル(約2,720億円)の生涯プレイヤー支出を達成しており、モバイルで12億ドル(約1,305億円)近い収益を上げた2020年に続く人気の波に乗り続けている。