ミラティブ、「ライブゲーミング」関連売上が月間1億円を突破。22年は大規模な投資を実行し“スマホ版メタバース”を目指す

 ミラティブは、同社が提供するゲーム配信サービス「Mirrativ」において、2021年12月のユーザー課金売上のうち、ゲーム体験とライブ配信が融合した「ライブゲーミング」関連の売上のみの合計が、月間1億円を突破したことを発表した。

※会社名をミラティブ、サービス名をMirrativと表記。

 「ライブゲーミング」とは、スマホ1台でゲーム配信・生配信ができるスマホ画面共有型ライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」上で、視聴者がゲームに参加、介入できるのが特徴のサービス。「ゲームとゲーム実況が融合した体験」をキーワードに、ゲーム実況を前提とした“ライブゲーム”を提供することで、これまでにないユーザー体験を実現している。

 

 最大のヒット作である『エモモバトルドロップ』は、10人以下のチームで開発されたタイトルながら開催期間9日間で約5,000万円の売上規模に成長。同作は毎月期間限定でリリースされているアクションレース型のライブゲーム。

▲配信者は、視聴者と4人でチームを組んで他チームと対戦。武器や特殊能力を使って相手チームのプレイヤーをレース場から落としていき、最後まで生き残ったチームが勝者となる。

 

 ライブゲームでは配信者から視聴者をリアルタイムでゲームに誘うことができるため、視聴者は配信者の声を聞きながら一緒にゲームをプレイすることが可能。また、視聴者はゲーム内で使えるマシンなどのアイテムや特殊効果のついたアバターを配信者にギフトアイテムとしてプレゼントすることができる。

 さらに、配信者がMirrativの収益化の仕組みを用いることで、2021年12月においても約5,000万円の売上の一部は配信者に還元されているという。ミラティブはこれをPlay to Earn(=ゲームを遊びながらお金が稼ぐ)の構図として、「Mirrativ」独自のエコシステムとして落とし込んでいく狙い。

 現在、新規ライブゲームのほかにリリース済みの既存ゲームとも連携したキャンペーンを実施(例:『モンスターストライク』『ガーディアンテイルズ』など)。月間75のスマホゲームタイトルと行う施策と、アバター/ギフトの売上や広告売上によって、売上総額が月間1億円を突破している。

 

 そうした状況を踏まえてミラティブでは、2022年に「ライブゲーミング」へ大規模な投資を行う方針。以下、第1弾の取り組みを明らかにしている。

 

■新規ゲーム先行開発パートナーを募集し、『エモモバトルドロップ』に続くライブゲーミングタイトルを協働開発

 『エモモバトルドロップ』の成功を受け、少数チームで新規ライブゲームを開発する先行開発パートナーを広く募集。ビジネス条件は問い合わせ後に詳細が伝えられるとのことだが、ミラティブ側で開発費をサポートした上で、売上実績に応じたレベニューシェアが発生する構造を想定しているという。

   

■リリース済の既存ゲームの「ライブゲーム連携」をMirrativがサポートし、ゲーム体験のライブ対応を加速

 リリース済み・リリース予定の自社スマホゲームのライブゲーム連携に興味を持ったゲーム会社に対して、ビジネスサポートを強化。取り組み費用は無償から、リスクなしで当月からでも開始可能となる。なお要望に応じて、簡易な無償トライアルから、API開放などのロードマップを含むサポートまでメニューを準備しているとのこと。

   

■将来的に、外部開発者が独自でMirrativと連携したゲームを開発できるAPI/SDKを開放予定

 時期未定ではあるが、将来的にはゲーム開発者が独自でミラティブと連携したゲームを開発・運営できるよう、APIやSDKのオープン化を目指す。

 

 また発表に際して、ミラティブの代表取締役、赤川隼一氏は以下のようにコメントしている。

次世代のゲーム体験が「ライブゲーミング」であると確信を持ってから早4年、さまざまな試行錯誤を行ってきましたが、ようやく目に見える成果として発表できるタイミングとなりました。ゲームとライブ配信・アバターの融合は、2021年に「メタバース」と名づけられた一大トレンドと接続し、2020年代のC向けサービスの中心となっていくことは確実です。

「ライブゲーミング」に正面から取り組む今回のプロジェクトは、メタバース黎明期の市場爆発に立ち会えるまたとない機会であり、また日本が独自の強みを持って世界に打って出られる数少ない領域であると確信しています。ライブゲーミング関連でMirrativ上に既に生み出されている熱量と具体的な売上などの結果は、既に世界でも例のない唯一無二なものになっています。

世界中のクリエイターやビジネスパーソンと、先行開発パートナーとして、ミラティブのメンバーとして、分散自律して同領域を盛り上げていくコミュニティの仲間としてなど、2020年代らしいさまざまな形で、新たなゲーム体験・コミュニケーション体験の創出にいっしょに取り組んでいきたいと思っています。まずはお気軽にお声がけください!

 

 Mirrativは、従来のライブ配信よりもコミュニケーションを重視した設計から、これまでもサードプレイスおよび、メタバース的側面を備えていた。今後は、ゲーム・ライブ配信・アバターの融合をテーマに、“スマホ版メタバース”の確立を目指し、配信者や視聴者といったユーザー・開発者・プラットフォームが共生していくエコシステムを構築していく方針だ。

 そして今回の動きにあわせて、ミラティブでは人材採用や外部パートナーとの協働を積極化していくとのこと。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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