調査会社Sensor Towerは、アメリカのモバイル向けアクションゲームのプレイヤー消費額が、前年比68.9%増の9億6,680万ドル(約1,109億円)に達し、2021年に最も成長率が著しいジャンルであることを明らかにした。
アクションのサブジャンルで最もプレイヤー消費額が多かったのは、オープンワールドアドベンチャーで、前年同期比3.5倍の4億1830万ドル(約480億円)超を記録。その内、 miHoYoの『原神』 の収益が4億630万ドル(約466億円)を記録している。
つまり、『原神』の1タイトルのみが、アメリカのモバイル向けアクションゲーム市場をけん引したことになる。
プレイヤー消費額によるアクションゲームの2位はKabamの『MARVEL オールスターバトル』、3位はバンダイナムコエンターテインメントの『ドラゴンボール レジェンズ』と続いている。
2021年の急成長ジャンルの第2位はハイパーカジュアル。プレイヤー消費額は前年比約43%増の1億1,100万ドル(約127億円)超を記録。次いで成長率3位はテーブルトップ(デジタルボードゲーム)で、プレイヤー消費額は前年同期比35.4%増の7億7,250万ドル(約886億円)に及んでいる。
ちなみに、2021年のプレイヤー消費額で最大のカテゴリはパズルゲームで、51億ドル(約5,851億円)を記録。次いで、48億ドル(約5,507億円)を積み上げたカジノゲーム、43億ドル(約4,933億円)のストラテジーゲームが続いている。
2021年のダウンロード(DL)数は、2020年のパンデミック第一波による伸び率が突出していたこともあり、どのゲームジャンルも前年比で減少。スポーツジャンルのDL数は減少幅が最も小さく、2021年は前年比2.5%減の1億4,120万DLを記録した。
DL数トップのスポーツサブジャンルはリアルスポーツで、前年比約8%減の約7,950万DLに。スポーツゲームのDL数1位は、Miniclip社の『8 Ball Pool』で1,050万DL、2位はNew Star Gamesの『Retro Bowl』、3位はEAの『Madden NFL 22』と続いている。
一方でストラテジーは、前年比3.8%減の1億3,580万DLと前年比の減少幅が2番目に小さく、ハイパーカジュアルは前年比7.3%減の15億DLに。
2021年のアメリカにおけるモバイルゲーム市場の全体は下記の通り。
DL数:前年比9.5%減の49億DL
消費額:前年比13.7%増の254億ドル(29兆1,465億円)
2021年のアメリカのモバイルゲーム市場は、ほぼすべてのジャンルでプレイヤー消費額が増加し、DL数は軒並み減少したことになる。