アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年1月の世界モバイルゲーム市場におけるセールスランキングを公開した。トップは『PUBG Mobile』となり、2位は『王者栄耀』(Honor of Kings)、3位には『原神』(モバイル版)がランクインした。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。

画像はSensor Tower「Top Grossing Mobile Games Worldwide for January 2022」より
先月、先々月に続きトップを維持しているテンセントの『PUBG Mobile』は、約2億3,700万ドル(約274億円)の売上を記録。収益の約64%は中国ローカライズ版である『Game For Peace』、次いでアメリカから8%、トルコから7%となった。
同作は1月、世界的ヒットを記録し、日本においても人気の映画作品「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」とのコラボイベントを開催。『PUBG Mobile』人気の後押しとなった。

次ぐテンセントの『王者栄耀』は、収益が2億3,320万ドル(約270億円)に達し、中国国内ではトップの売上を記録した。同作の収益の約96%は中国からのもので、台湾からのものが2%となっている。
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続いて、miHoYoの『原神』は、2億870万ドル(約242億円)を売り上げ、前年比37%増と好調なスタートを切った。この数字は、同タイトルがリリースされた2020年10月の2位、1周年を迎えた2021年9月の1位に次ぐ、歴代3番目の収益を記録したことになる。
2022年1月は、Ver.2.4のアップデートが配信されたほか、1月25日には大型イベント「華々しき流年」が開催。Sensor Towerによると、イベント開催のタイミングで同作は1日に1,500万ドル(約17億3370万円)を売り上げたという。ガチャには★5の鍾離(岩)や甘雨(氷)など人気キャラクターが登場した。



画像はアプリ分析ツール「LIVEOPSIS」より
2022年1月の世界のモバイルゲーム市場は、App StoreとGoogle Playを通じて推定74億ドルの消費を生み出し、前年比で約7%の減少となった。世界で最も大きな支出を生んだのは米国で、全体の28%に相当する21億ドルとなった。日本は19.3%で2番目に、次いで中国が17.8%(Google Playが提供されていないため、App Storeのみの数値)となっている。