2022年1月、中国モバイルゲーム企業のグローバル収益ランキング。中国の海外売上は過去2年間で74.6%の増加を記録

 アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年1月の世界モバイルゲーム市場における中国パブリッシャーのセールスランキングを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。

 今回、世界のモバイルゲームパブリッシャーの売上トップ100には中国企業が34社含まれ、合計で22億6,000万ドル(約2,614億円)の消費を生み出し、トップ100の中で39%近くを占めた。この数字には、中国におけるサードパーティーのAndroid向けストア(TapTapなど)の売上は含まれていない。

▲中国モバイルゲーム企業のグローバル収益トップ30。
 画像はSensor Tower「2022年1月中国手游发行商全球收入排行榜」より

 新年度のトーナメント、新ヒーロー、新スキンなど膨大なコンテンツの投入により、『王者栄耀』の収益は1月に前年同期比92%増となり、中国のApp Storeセールスランキングの首位に返り咲いた。それに伴い、テンセントのゲーム収益は同22%増となっている。

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 miHoYoの『原神』、『崩壊3rd』、『未定事件簿』は、期間中にそれぞれ増収となり、パブリッシャー売上は前年同期比52%増。特に、『原神』はVer.2.4アップデートが牽引し、前年同月と比較して55%増を記録し、サービス開始以来、3番目に収益の高い月となった。

 LINGXIGAMES(灵犀互娱)のSLG『三国志・战略版』(日本では『三國志 真戦』としてリリース)は、1月下旬に複数のサーバーでシーズン2とシーズン3が開幕し、パブリッシャー収入は前年比9%増で、ランキング7位を堅持した。

 4399 Games は1月、多文明の戦争をテーマにした4Xストラテジー新作『文明与征服』をリリース。これにより、売上が前年同月比134%増となり、8位に浮上。中国App Storeにおいては、同作が1月のセールスランキングで7位にランクインしている。

 4Xとは、マップ周辺の探検(eXplore)、領地の拡張(eXpand)、リソースを増やす開発(eXploit)、敵を殲滅する(eXterminate)といった要素が組み合わさったゲームを指す。同ジャンルは日本を始めとして世界的に人気があるため、今後の海外展開などにも期待ができる。

 ライトニングゲームス(雷霆遊戯)は、同社のターン制2DMMORPG「问道」において、1月7日に新サーバーオープンにあわせたイベントを開催。その結果、売上が70%増加し、パブリッシャーランキングは11位まで上昇した。

 Yostar(悠星网络)の『アークナイツ』は、1月16日に日本で2周年を迎え、売上が204%増加。パブリッシャー売上は71%増加し、12位に浮上。日本での周年のタイミングでは、『アークナイツ』がセールスランキング1位を獲得。大きな盛り上がりとなっていた。

 期間中、ランクインした30社のパブリッシャーの海外売上高は11億ドル以上で、これは全体の51%を占める割合。このうち、アメリカ、日本、韓国からの売上はそれぞれ14.8%、13%、3.5%となった。

 なお、2020年1月の海外売上高合計は6億4千万米ドルであり、過去2年間で74.6%の増加を達成していることになる。この数字からも、中国ゲーム企業の海外進出が加速していると言えそうだ。

 ランキング外では、SpringGame(露珠科技)が、昨年12月末に中国、香港と台湾で新作RPG『永夜星神』をリリースし、今期、中国と台湾のモバイルゲームのベスト3に入る結果に。そのため、パブリッシャー売上は前年比792%と急増し、世界のパブリッシャーランキングで90位、中国のパブリッシャーランキングで33位に躍り出た。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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