EA(エレクトロニック・アーツ)は2022年第4四半期の決算において、バトルロイヤルゲーム形式のFPS『Apex Legends』の累計収益が20億ドル(約2,682億円)を超えたことを明らかにした。
経営陣は株主に対し「『Apex Legends』の収益が年間で40%増加し、累計収益が20億ドルという節目を迎えた」と伝えており、5月11日まで開催されていたシーズン12についても「これまでで最も大きな成功を収めた」と、ユーザーからも好意的なシーズンであったとしている。
さらにEAは『Apex Legends』に対して強気の姿勢であり、同タイトルを「あらゆる次元で拡大するつもりだ」と述べている。
『Apex Legends』は2019年2月のリリース以降、順調にユーザーを増加させており、現在開催中のシーズン13の開始日にはSteam上での同時接続数が40万人を突破するなど、リリース4年目にして大きな盛り上がりを見せていた。
Interpretによれば、ゲームストリーミング業界でも『Apex Legends』の注目度は高く、『Fortnite』や、2020年から2021年にゲームストリーミング業界で注目を集めた『Call of Duty: Warzone』など他のバトルロイヤル作品を大きく引き離しているとのこと。
また、eスポーツシーンにおいても『Apex Legends』では国際大会「ALGS Championship」などが開催されており、2021年第4四半期にはアメリカのeスポーツ及び、ゲームストリーミング視聴者の46%が、トーナメント戦を視聴していたという報告もあった。
『Apex Legends』はスマートフォン向けアプリ『Apex Legends Mobile』を5月18日にリリースしており、国内でもダウンロードランキング上位をキープするなど好調。モバイルゲームの競技シーンが世界的な盛り上がりを見せていることを考慮すると、『Apex Legends』はさらなる盛り上がりを見せるだろう。
一方で、PC/コンシューマで展開される『Apex Legends』では、シーズン13で実施されたランクマッチの仕様変更について、ユーザー間で賛否が分かれる大きな話題に。
さらに、2022年には『Call of Duty: Warzone』の後継作品がリリースされるとの噂もあり、今年は『Apex Legends』にとって重要な一年となりそうだ。