『ファイアーエムブレム ヒーローズ』生涯収益が10億ドルに到達 任天堂が運営するモバイルゲーム売上のうち54.5%を占める

▲画像はSensor Tower「Fire Emblem Heroes Hits $1 Billion in Global Player Spending

 アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の生涯収益が10億ドル(約1,350億円)に到達したことを明らかにした。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。

 任天堂の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は、2017年2月2日にリリースされたモバイル向け戦略バトルRPG。同社にとっては(『スーパーマリオラン』やアバターコミュニケーションアプリ『Miitomo』などを除いて)初の本格的なライブサービスゲームの運用となった。

 任天堂が運営するモバイルゲームは、これまでに全世界で合計18億ドル(約2,430億円)以上の消費を生み出している。その中でも『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は全体の54.5%を占める売上を記録し、同社におけるモバイルタイトルの主力となっている。

 『マリオカート ツアー』(2019年9月25日リリース)と『どうぶつの森 ポケットキャンプ(以下、ポケキャン)』(2017年11月21日)は、共に2億8,200万ドル(約381億円)をこれまでに売り上げている。

▲2022年6月時点の任天堂モバイルゲームにおけるグローバル生涯収益

 ダウンロード数では、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が4位にランクインし、1780万DL(全体の2.7%)を獲得。1位は『スーパーマリオラン』で全体の約47%に当たる3億1,070万DL、2位は『マリオカート ツアー』で2億2720万DL、3位は『ポケキャン』で6540万DLを記録した。

 2022年第1四半期、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は依然として任天堂のモバイルゲームでトップの収益を上げ、全体の50.7%にあたる2,900万ドル(約39億円)以上の消費を生み出した。同期間、新規DL数が12万1000にとどまり、任天堂のモバイルゲーム全体の1%未満であったにもかかわらず、高い収益性を示した。

▲2022年第1四半期、任天堂モバイルゲーム売上

 『ファイアーエムブレム ヒーローズ』にとって最も収益性の高い市場は日本となり、売上全体のうち、54%にあたる5億4060万ドル(約731億円)が日本からのもの。次ぐ米国は32.4%で2位、カナダが3.2%で3位。また、日本はダウンロード数でも1位で、全体の約47%に相当する840万DLを記録。2位は米国で約26%、3位はフランスで3.2%となった。

 なお、プラットフォームではGoogle Playが優勢で、全体のうち5億8370万ドル(58.3%)を占める。一方のダウンロード数は半々で、App StoreとGoogle Playでそれぞれ50%となった。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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