アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年6月の世界モバイルゲーム市場におけるセールスランキングを公開した。先月に引き続いてトップは『王者栄耀』(Honor of Kings)となり、2位に『原神』、3位に『PUBG Mobile』が続いた。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。

テンセントの『王者栄耀』は期間中、約2億3,820万ドル(約331億円)の売上を記録。売上のうち約95%は中国からもので、次いで台湾から2%、タイから1.7%となっている。
HoYoverse(miHoYo)の『原神』は1億5,400万ドル(約234億円)の消費を生み出し、前年同期比58.5%増となった。中国が約44%、次いで日本が25.5%を占めた。先月は中国でのロックダウン施策が影響し、大型アップデートの配信が遅れたことから売上が一時的に不調となったが、6月は復調。2位に返り咲いた。
9位に浮上した『ポケモンGO』は、今年最高の収益(6月時点)となる1億1,020万ドル(約153億円)を稼ぎだし、先月から約58%増、前年同期比で11.8%増を記録した。これは、6月4日~5日にかけて開催された、毎年恒例のチケット制イベント「Pokémon GO Fest」が寄与したものと考えられる。
同イベントの開催によって、6月3日に780万ドル、6月4日から5日にかけては1600万ドル近くの消費を生み出した。なお、7月以降は各地域でリアルイベントが実施され、初の試みとして特別なフィナーレイベントが2022年8月27日に開催予定。
期間中、世界のApp StoreとGoogle Playを通じた消費額は推定64億ドルとなり、前年同期比で約10%減少した。消費額第1位は米国で、全世界の28.4%に相当する18億ドルを生み出した。日本は19.3パーセントで第2位となり、次いで中国が18.7%(Google Playが提供されていないため、App Storeのみの数値)となった。