アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が世界での総収益35億ドル(約4,800億円)を突破したことを明らかにした。なお本記事の数字は同社の推計となる。
Sensor Towerによると2022年上半期、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の収益は『ドラゴンボール レジェンズ』と合わせて、バンダイナムコエンターテインメントにおけるモバイルゲーム総収益の45%を占めるという。
『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は週刊少年ジャンプ(集英社)の人気漫画「ドラゴンボール」を題材としたスマートフォン向けパズルRPG。日本では2015年1月(iOSは2月)にリリースされ、現在7年半が経過する長期運用タイトルとなる。昨年、総収益30億ドル(関連記事)に到達し、そこから1年経過したタイミングで35億ドルを突破した形。
同作は、サービス開始3年後の2018年4月に累計10億ドルを突破すると加速度的に売上を伸ばし、2019年11月に20億ドルのマイルストーンを達成。2019年は第1四半期(1~3月)が特に目覚ましく、それまでの売上を大きく上回る成長を遂げていた。本作の開発・運営を担当するアカツキは、同社の決算資料(FY2018_4Q_決算発表資料)で、国内での4周年イベントの成功や、台湾⼦会社の体制を強化したことによる海外での成⻑を要因としている。
現在、最も大きな市場は日本市場で、全体売上のうち57%、ダウンロード数は16.4%を占めている。次いで大きい市場はアメリカで、収益は全体の25.2%、ダウンロード数は全体の15.1%となっている。
なお、バンダイナムコエンターテインメントが提供する、「ドラゴンボール」をテーマにしたもう1つのモバイルゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』は、2018年5月のリリースから2022年7月までに総収益9億3,000万ドル以上、総ダウンロード数5,100万以上を記録。このうち、日本での収益は全体の40.5%、ダウンロード数は全体の9.4%を占めている。
『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『ドラゴンボール レジェンズ』の両作は2022年上半期、世界での総収益が3億5,000万ドル以上(約479億円)を記録。これはバンダイナムコエンターテインメントの2022年上半期におけるモバイルゲーム総収益の約45%に相当しており、大きな収益の柱となっていることがうかがえる。
Sensor Towerの分析によると、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の収益傾向としては、2月、7月、9月に大きな山が見られる。2月は周年イベントが行われ、これが大きなインパクトに。
一方、7月はその年に実装された周年記念限定のLRキャラクターの復刻が行われる「七夕ドッカンフェス」の影響が大きいと考えられる。周年記念限定LRキャラクターは復刻されることが少なく、入手方法が限られていることから収益に大きなインパクトとなって現れていることがわかる。加えて、新キャラクターの追加にも大きな注目が集まっている。
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また、9月は2つのガチャイベント(ドッカンフェス)が併催される「Wドッカンフェス」の効果によるもの。長期運用タイトルらしく、恒例のイベントが開催されるタイミングで大きく売上が伸びるサイクルとなっている。
その反動として、「七夕ドッカンフェス」を終え、「Wドッカンフェス」を控えた8月現在のセールスランキングは大きく下降。ユーザーが9月のイベントに備えていることがうかがえる状況だ。