
米市場調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、『鋼の錬金術師 MOBILE』についてリリース後14日間の売上データを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計となる。
Sensor Towerによると、2022年8月4日にリリースされた『鋼の錬金術師 MOBILE』は好調な滑り出しを見せているという。リリースから14日間の収益は、スクウェア・エニックスの同期間のモバイルゲーム収益の30%を占めるとされ、同社の新たな収益タイトルとして期待できる結果となった。
『鋼の錬金術師 MOBILE』は、全世界シリーズ累計で8,000万部を突破したダークファンタジーコミックス「鋼の錬金術師」(ガンガンコミックス/スクウェア・エニックス)をベースにしたスマホRPG。3DCGで原作の世界観が再現され、原作さながらのストーリーが追体験できるのが特徴。
リリース時点で原作に登場した40体以上のキャラクターたちが参戦し、キャラクターの魅力を掘り下げる「サイドストーリー」のほか、さらなるステータス強化を模索できる「錬成」機能、特殊ルール下でバトルに挑戦する踏破型コンテンツなどが実装されている。
また、収益面においても好スタートとなった。日本のApp StoreのTop Grossingランキングを見ると、リリース初日から2位にランクインし、8月10日には一度ランクを下げたものの、その後はTop10圏内をキープ。

さらに、リリースから2週間(2022年8月4日~8月17日)の収益成長量は1,400万ドル(約19億円※)を超えて2位となっており、1位の『Fate/Grand Order』に迫る勢いに。
※執筆時点の最新取引レートで計算

2022年8月4日~8月17日のスクウェア・エニックス全体のモバイルゲーム収益割合を見ても、大きなインパクトを確認できる。同期間における『鋼の錬金術師 MOBILE』は、同社収益の30%を占めており、トップとなっている。2位の『ドラゴンクエストウォーク』、3位『ドラゴンクエストタクト』を超える割合で、同社の新たな収益タイトルになる可能性を示唆した。

2022年8月19日からはTVCMの放映が始まり、これを記念して最大ガチャ20回分の招集コインがもらえる「TVCM放映記念ログインボーナス」キャンペーンもスタート。2022年9月には東京・秋葉原でコラボカフェも開催予定となっている。
ゲーム内ではこれまで、リリース記念パックに加えてランキング上位記念、お盆休みキャンペーンなど複数の施策を展開し、高いセールスの維持を図っている。

なお、8月10日にはスクウェア・エニックスが100万ダウンロード突破を発表しており、翌11日から「100万ダウンロード記念キャンペーン」を開催していた。内容は、2022 年 8 月 11 日~2022 年 9 月 11 日の期間中、10 回無料でガチャが引けるというもの。