
セガサミーホールディングスが2022年の統合レポートを公開し、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」フランチャイズの販売本数が2022年3月時点で15億本に達したことが明らかになった。この数字には、フルゲームに加えて、基本プレイ無料タイトルのダウンロード数も含まれている。
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は、1991年に誕生して以降、特に海外で高い人気を得ているフランチャイズ。現在はセガのIP戦略の中核を担い、グローバルメディアミックス展開により、ユーザーとのタッチポイントを増やす方針を立てている。
これまでに、世界的な大ヒットとなった映画展開を起爆剤として、VODサービスでのアニメ化、世界的人気ゲームとのコラボレーション、玩具やアパレルなど様々な分野へのライセンス展開など、グローバルレベルでのファン拡大に注力。特に2022年はソニックIPの拡大を目指す「Project Sonic ‘22」(プロジェクトソニック ツーツー)をキーワードに、多くの施策を実施している。
【ソニックIP施策例】
・ソニックIPの拡大を目指す「Project Sonic ‘22」始動。キーアート&ロゴデザインを公開
・ソニックの公式動画「ソニさんぽ」が公開、若い世代へ認知を広げる
・『キャンディークラッシュ』と「ソニック」がコラボ 米4月8日の映画公開を記念した期間限定イベント
・映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』全世界興行収入4億ドル(544億円)突破
・『Roblox』内のソニック公式ゲーム、累計プレイ回数が5億回を突破 メタバース上で新たなファン層の拡大にも寄与
・アジア各地域のアーティストたちが「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を描くライブドローイングイベントが開催
・『ソニックフロンティア』CM映像に登録者数769万人を誇る大人気YouTuber「Fischer’s-フィッシャーズ-」を起用
そして、大きな成長を遂げているソニックIPのファンベースに対して、 新作ゲームを提供することで、さらなる収益化を図る。2022年3月期は『ソニックカラーズ アルティメット』、2023年3月期は『ソニックオリジンズ』が発売され、大型タイトルである『ソニックフロンティア』のリリースも11月8日に控えている。
レポートによると、2024年3月期以降に向けてもソニックIPとして多くのプロジェクトが進行しているとのこと。
統合レポートではほかにも、買収IPであるストラテジーシリーズの「Total War」が4040万本、サッカークラブ経営シム「Football Manager」が2500万本、「ペルソナ」シリーズが1550万本を売り上げていることが報告されている。中でも、『ペルソナ5』関連作※は2022年3月末時点で722万本を販売し、うち海外売上比率は77%にのぼるという。
※『ペルソナ5』、『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』、『ペルソナ5ザ・ロイヤル』、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』を指す
自社開発IPでは、「龍が如く」シリーズが約1980万本を販売し、2000万の大台を目前に控えている状況(こちらはF2Pタイトルの数字を含んでいない)。