「2021年ゲームアクティブユーザ数ランキング」総合1位は『ディズニー ツムツム』。『ウマ娘』はSLGジャンルを牽引

 ゲームエイジ総研は、運用しているマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」を利用して、2021年1月~11月にアクティブユーザー数が多かったタイトルをランキング形式で発表した。

 データによると今年、1月から11月の累計平均端末稼働時間は一人当たり1563.4時間(4.7時間/一人1日平均)となった。その中でゲームがプレイされているのは一人当たり453.5時間(1.4時間/一人1日平均)。これは端末起動時間の約30%にあたる数字となる。

 つまり前提として、デバイスの端末起動時間のおよそ1/3がゲームをプレイする時間に使われていたということに。では、ユーザーはどのタイトルをプレイしていたのだろうか。

 

アクティブユーザーランキング1位は『LINE:ディズニーツムツム』。今年リリースされた『ウマ娘』もランクイン

 最もアクティブユーザーが多かったのは『LINE:ディズニーツムツム』。2014年に配信開始されて以降、カジュアルに楽しめるパズルゲームとして、長年親しまれているタイトルだ。

 また、2020年4月~9月のランキング(ゲームエイジ総研の発表より)から新しくTOP10に入ったのは、4位『ウマ娘 プリティーダービー』、9位『ディズニー ツイステッドワンダーランド』、10位『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』の3タイトル。

 『ウマ娘 プリティーダービー』は今年リリースされ、347万人のアクティブユーザーを獲得している。

   

男性は『モンスターストライク』、『ウマ娘 プリティーダービー』、女性は『LINE:ディズニーツムツム』、『Pokémon GO』

 続いて、男女別のランキングを見ていくと、それぞれプレイされているタイトルに違いが見られる。

 男性は総合ランキング上位のアプリの他に、8位『ドラゴンクエストウォーク』や9位『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』のような男性向けIPを題材としたアプリや、7位『プロ野球スピリッツA』のようなスポーツ系アプリがTOP10にランクインしている。

 一方、女性ランキングの上位にはパズルゲームが多く、TOP10の内4アプリがパズルゲームに。また、総合ランキングでは9位だった『ディズニー ツイステッドワンダーランド』が4位と、大きく順位をあげている。

 次に、年齢別のランキング。

 10代では、1位『モンスターストライク』や2位『パズル&ドラゴンズ』のような、長年親しまれてきた王道タイトルといえるアプリが上位にランクイン。また、3位『プロジェクトセカイ カラフルステージ! Feat. 初音ミク』や6位『バンドリ!ガールズバンドバーティ!』のような、音楽&リズムゲームの3タイトルがTOP10にランクインしている。

 20代は、1位『ウマ娘 プリティーダービー』や2位『Fate/Grand Order』、7位『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のような美少女、美男子の出てくるキャラクター重視のゲームが多くランクインしているのが特徴となっている。

 30代は、1位『LINE:ディズニーツムツム』のパズルゲームや、3位『Pokémon GO』、7位『ドラゴンクエストウォーク』のような位置情報ゲームがランクインしており、移動中や短時間で手軽に遊べるアプリが目立つ結果に。

 40代は、30代と同じくTOP10にパズルゲームや位置情報ゲームが多くランクインしている。特徴的なのは10位の『妖怪ウォッチ ぷにぷに』で、親世代が自身のスマホで子供に遊ばせていることが推察される。

 50代はパズルゲームが上位を占めるようになり、手軽に楽しむことのできるアプリがTOP10に入った。

 60代はパズルゲームの他にナンプレゲームがTOP10に入っており、今まで雑誌や本など印刷物で楽しんでいたものを、スマートフォンで楽しむようになっていることがうかがえる。

   

音楽&リズムは『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』、シミュレーションは『ウマ娘 プリティーダービー』が1位

 最後に、特徴のあったジャンル別のランキングを確認。なおここで取り上げる“ジャンル”は、ストアに登録されているジャンル区分を採用している。

 まず、10代でアクティブユーザーが多かった「音楽&リズム」ジャンル。1位は総合ランキングでもTOP10入りを果たした『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』。また、10代ランキングでTOP10入りをしていた3アプリが上位を独占していることもわかる。特に、3位の『東方ダンマクカグラ』は今年リリースされたアプリとなっている。

 続いて「シミュレーション」ジャンル。1位は今年リリースされたアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』だが、アクティブユーザー数を見ると2位の『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の2.5倍以上と、大差をつけていることがわかる。

 『ウマ娘』がシミュレーションジャンルに与えた影響は大きく、1月には約730万人だったシミュレーションゲームユーザーは『ウマ娘』がリリースされた翌月の3月には約890万人にまで増加し、2021年の最大アクティブユーザー数が5月時点で約940万人にまで増加した。

 ゲームエイジ総研は「短い期間でここまで1つのジャンルでアクティブユーザー数が伸びることは非常に稀」と、『ウマ娘 プリティーダービー』がいかにアプリゲームの市場に大きな影響を与え、存在感を発揮したかを強調した。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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