人工知能を駆使した統合データを扱うdata.aiは、同社のブログにおいて「2022年2月の中国ゲームメーカー・アプリの海外売上高トップ30」を発表した。

data.aiが発表したゲームメーカーの海外売上高ランキングは、1位からmiHoYo、FunPlus、テンセントと続き、1月のランキングと比べてほとんど変動が見られなかった。
ランキング1位のmiHoYoは、2月14日に海外向けの新ブランド「HoYoverse」を設立したことで話題に。中国でのオンラインゲームに対する規制が強化されていく中で、海外展開を強めていく狙いが見られる。miHoYoの『原神』や『崩壊3rd』といった人気タイトルは、既にHoYoverseの提供と変更されている。
37 Gamesが配信するスマホ向けRPG『雲上城之歌』は、韓国でのリリース後、約8ヵ月で収益の最高値を記録。Google Play韓国のベストセラーチャートにて、見事トップ5の座を確固たるものにしていた。
日本ではSFシミュレーションゲーム『銀河の伝説』をリリースしているTap4Funは、2021年に発売した戦略的タワーディフェンス要素を重視したSLG『Kingdom Guard』がヒット。前月から順位が繰り上がり、20位を獲得している。
21位から30位まで大きな順位変動はなかったが、『インフィニティ キングダム-諸王の戦争』や『ステラ・アルカナ~愛の光と運命の絆』などのYOOZOO Games、『ICEY』や『Muse Dash』などのX.D. Network、『THE KING OF FIGHTERS ’98 ULTIMATE MATCH Online』のOURPALM、TikTokの親会社として知られるByteDanceが順位を上げていた。
続いて、2月のゲームアプリの収益ランキングについて。公開されたランキングでは、1位から『原神』、『PUBG MOBILE』、『Rise of Kingdoms ―万国覚醒―』、『ステート・オブ・サバイバル』、『パズル&サバイバル』という結果となっていた。

『PUBG MOBILE』は、日本では人気ジャンプ作品『呪術廻戦』とのコラボを2月24日より展開。『呪術廻戦』は、2011年11月に累計発行部数が6000万部を突破し、映画『劇場版 呪術廻戦 0』が累計観客動員760万人、興行収入104億円を突破するほどの人気作だ。
コラボを記念したSNSキャンペーンでは、リツイートが1.3万、いいねが4300を超えるほどの注目を集めていた。
10位の『モバイル・レジェンド: Bang Bang』は、ランキング内で唯一のMOBAアプリ。フィリピンとインドネシアでのDAUの伸びと、全体的な長期継続率の上昇によりトップ10に再浮上。日本では、サンリオキャラクターズとの意外なコラボ展開が注目度を高めていた。
Long Tech NetworkLimitedの『ライズオブエンパイアズ: 氷と炎』は欧米それぞれでユーザー数を伸ばし、順位を13位まで急上昇させる。21~30位は特に競争が激しく、Century Gamesの『ファミリーファームの冒険』が26位をキープしていることを除き、ランキング順位を大きく変動させていた。