アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログで、2022年2月の世界モバイルゲーム市場におけるダウンロード(DL)ランキングを公開した。なお、集計はユニークインストール数のみをカウントし、Androidのサードパーティ製アプリストアの数字は含まれていない。
2022年2月に世界で最もダウンロードされたモバイルゲームはGarenaの『Garena Free Fire』で、2180万DLとなり、前年同月比で22.7%増加。ダウンロード数が最も多かった国はインドで全体の約41%、次ぐブラジルで9.4%となった。
ただし2月14日、『Garena Free Fire』はインドにおいて国家安全保障上の理由から配信停止。Garenaにとっては大きな痛手となったことが考えられる。
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次いでSybo Gamesのランゲーム『Subway Surfers』は1950万DLを記録し、前年同月比45.3%増加。最も多くDLしたのはインドで18.8%、次いでブラジルで約7.8%となった。同作は地下鉄を舞台に、追ってくる警官から逃げ続けるエンドレスラン系の作品。2012年にリリースされて以来、長く親しまれている。
そのほか、Homa Gamesの『Merge Master』(Merge & Fight)、Kingの『Candy Crush Saga』、Roblox の『Roblox』がトップ5にランクインしている。
2022年2月の世界のモバイルゲーム市場は、App StoreとGoogle Playで44億DLを記録し、前年比0.7%増。最もDL数の多かった国はインドで、全世界のダウンロード数の約15%に相当する6億7000万に迫る数を記録。2位は米国で8.7%、3位はブラジルで7.8%となった。
Goldfinch Studiosの『Wordle!』は、2月のDL数が最高の670万を記録。前月比で約171%上昇となっている。同作は2016年に初めてリリースされ、2021年末までは全世界で31,800DL程だったという。しかしJosh Wardle氏が開発した同名のWEBゲームがヒットした影響により、2022年2ヶ月間で900万以上のダウンロードを記録した。
また、Supercellの『クラッシュ・オブ・クラン』は、2019年6月以来最高の月となり、前年同月比約48%増となる600万DLを記録。2月16日に行われたアップデートが増加の要因と見られ、ヒーローのライフを即座に回復できる新機能「エクストラライフ」(ヒーローの追加ライフ)の導入などが行われている(パッチノート)。