2022年1~3月に活躍した動画クリエイターや動画チャンネルのランキングが公開

 BitStarは4月19日、45万人以上のインフルエンサーデータを保有する独自の分析ツール「IPR(インフルエンサーパワーランキング)」のデータに基づき、2022年1~3月に活躍した動画クリエイターや動画チャンネルのランキングを発表した。

 なおBitStar は、YouTubeやTikTokをはじめとするクリエイター支援事業・コンテンツ制作事業を展開する企業。発表されたランキングは以下の通り。

 

YouTubeチャンネル総再生数ランキング

▲2022年1~3月にYouTubeに投稿された動画において、同期間に多く再生されたチャンネルのランキング。

【チャンネル総再生数TOP20】

  • 1位 9億4,922万回 M2DK.マツダ家の日常
  • 2位 6億3,567万回 Junya.じゅんや
  • 3位 2億8,379万回 ウエスP -Mr Uekusa- Wes-P
  • 4位 2億1,907万回 Magician Shin!
  • 5位 2億1,177万回 スクワッドSQuaD
  • 6位 2億   489万回 東海オンエア
  • 7位 1億7,369万回 ほーみーず
  • 8位 1億6,650万回 ひろすき【切り抜き】
  • 9位 1億6,007万回 Fischer’s-フィッシャーズ-
  • 10位 1億5,564万回 岡野タケシ弁護士
  • 11位 1億5,546万回 HikakinTV
  • 12位 1億4,920万回 コムドット
  • 13位 1億4,740万回 ばんばんざい
  • 14位 1億4,214万回 村上チハヤのイケボチャンネル
  • 15位 1億3,801万回 外務省 / MOFA
  • 16位 1億2,811万回 キムテス
  • 17位 1億2,608万回 スカイピース
  • 18位 1億2,420万回 桐崎栄二.きりざきえいじ
  • 19位 1億2,219万回 もちまる日記
  • 20位 1億1,720万回 がんま
▲第1位 M2DK.マツダ家の日常

 2021年の年間ランキングでは11位だった「M2DK.マツダ家の日常」が1位を獲得し、登録者数は220万人を突破した。1~3月の投稿本数は941本。Mr.都市伝説として知られる関暁夫をパロディしてブレイクし、海外の面白いコンテンツやアニメの一部を自身で再現する動画がYouTube Shorts(1分以内の短尺動画)を中心に大人気となっている。

 数字としては、2位を3億回以上離した結果に。最近の動画は全てタイトルを英語にし、コメント欄からも海外の視聴者が多い様子がうかがえる。

▲第2位 Junya.じゅんや

 2021年の年間ランキング1位の「Junya.じゅんや」が2位に続いた。1位と同様、英語タイトルでYouTube Shortsとして投稿し、再生を伸ばした。1位と比べて1~3月の投稿本数は406本と、1投稿あたりの再生回数が多い結果となった。

▲第3位 ウエスP -Mr Uekusa- Wes-P

 吉本興業に所属する芸人「ウエスP」が3位にランクイン。自身の体を使ったテーブルクロス引き芸をメインネタとして、2018年にはフランスの公開オーディション番組「La france a un incroyable talent」で、決勝に進出している。YouTubeでは海外向けのチャレンジ動画を投稿し、1位、2位同様に海外視聴者から人気を集めている。

 2021年のランキング結果と比較すると、4位にランクインした「Magician Shin!」も含めてYouTube Shorts中心、かつ海外向けに動画配信をするクリエイターがランキングを席巻している。投稿頻度も毎日投稿がスタンダードになりつつあり、今後のショート動画クリエイターの動向は要注目。

 また、5位の「スクワッドSQuaD」は昨年ランク外からの躍進となった。同チャンネルは「バスケあるある」のショート動画を中心に再生数を伸ばしている。

 

動画再生数ランキング

▲2022年1~3月にYouTubeに投稿された、YouTube Shortsを除く動画1本あたりの再生数のランキング。

【動画再生数TOP10】

  • 1位 3,749万回 King Gnu – 逆夢(King Gnu official YouTube channel)
  • 2位 3,273万回 Free and Open Indo-Pacific (FOIP)(外務省 / MOFA)
  • 3位 2,521万回 Nissy(⻄島隆弘) / 「君に触れた時から」Music Video(Nissy Channel)
  • 4位 2,377万回 米津玄師  – POP SONG(米津玄師)
  • 5位 2,208万回 Local to global: Inspiring destination IWATE(外務省 / MOFA)
  • 6位 2,199万回 【JT CM】「2人にとって」篇(スーシャルディスタンスch【JT】)
  • 7位 2,157万回 Local to global: Full of smiles in MIYAGI(外務省 / MOFA)
  • 8位 2,106万回 カワウソにトリックアートのドッキリをしたらどうなるのか!? Can Otters See Optical Illusions? Indoor Sinkhole (KOTSUMET)
  • 9位 2,081万回 Aimer – 残響散歌 / THE FIRST TAKE(THE FIRST TAKE)
  • 10位 1,989万回 山里亮太とホームズくん「アプリで横断検索」篇(LIFULL HOME’S)
▲第1位 King Gnu – 逆夢

 1月5日に公開された「逆夢」のMVが1位を獲得。アニメ映画『呪術廻戦』のエンディング曲として起用され話題になった。コメント欄からは日本だけでなく海外ファンの注目も集めていることがうかがえる。

▲第2位 Free and Open Indo-Pacific (FOIP)

 外務省の公式チャンネルのインド太平洋に関連した動画が2位にランクイン。チャンネルでは外務大臣会見をはじめ、日本の外交に関する動画を公開している。中には漫画『ゴルゴ13』とコラボレーションした動画も投稿されている。

▲第3位 「君に触れた時から」Music Video

 AAAのメンバー・⻄島隆弘が1月24日に公開した「君に触れた時から」のMVが3位にランクイン。コメント欄を見ると海外ファンも多く、5月に発売されるアルバムにも注目が集まっている。

 TOP10のうちMVが4つランクイン、また外務省の公式チャンネルの動画も3つランクインする結果となった。短尺だけでなく通常尺の動画も、国内のみならず海外からのファンの反応が目立っている。「Nissy Channel」の動画の概要欄には英訳された歌詞を記載するなど、海外ファンへの配慮も見受けられた。

 

新チャンネル登録者数ランキング

▲2021年1月~3月に新しく開設されたYouTubeチャンネルの、同期間内での登録者数のランキング。

【新チャンネル登録者数TOP20】

  • 1位 98.2万人 東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】
  • 2位 76.2万人 みけねこch
  • 3位 66.5万人 にこちゃん放送局
  • 4位 56.7万人 リンリン共和国
  • 5位 30.4万人 ガーシーのサブチャンネル
  • 6位 18.0万人 三浦屋の翔へいへ〜い
  • 7位 14.6万人 3億円ハウスの管理人
  • 8位 14.0万人 江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】
  • 9位 12.8万人 さとみサブちゃんねる
  • 10位 12.5万人 【公式】落合博満のオレ流チャンネル
  • 11位 12.5万人 有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】
  • 12位 11.5万人 貞子の井戸暮らし
  • 13位 10.6万人 世界からのサプライズ動画
  • 14位 10.5万人 緋月ゆい / Hizuki Yui
  • 15位 10.0万人 大学生ズの恋。【アニメ】
  • 16位 9.6万人 先斗寧 / Ponto Nei 【にじさんじ】
  • 17位 8.7万人 横川くんの筋肉ちゃんねる
  • 18位 8.7万人 海妹四葉 / Umise Yotsuha 【にじさんじ】
  • 19位 7.9万人 天ヶ瀬 むゆ / Amagase Muyu 【にじさんじ】
  • 20位 7.5万人 着替える部いつか

 芸能人や著名人の暴露話を投稿する「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」が1位にランクイン。2月14日にチャンネルを開設し、わずか50日程度で登録者数100万人を突破(4/14時点)した。その話題性の高さから、サブチャンネルも5位にランクインしている。

 2位の「みけねこch」は、2月22日に開設された謎の多いチャンネル。最初に投稿された動画「tst」は無音で黒画面にも関わらず、260万回再生(4/14時点)を記録した。その後の投稿も飼い猫の紹介やゲーム配信などジャンルは絞られていない様子。

 3位にランクインした「にこちゃん放送局」は、人気YouTuberグループ「平成フラミンゴ」のメンバーであるNICOのソロチャンネル。4月14日時点の投稿本数は2本となり、料理とトークの内容で260万回再生超、YouTuber・中町綾とのコラボ動画が130万回再生超と、既存ファンからの支持の高さを見せつける結果となった。

 

タイアップ動画 再生数ランキング

▲2022年1~3月に投稿されたタイアップ動画(広告コンテンツ)で、同期間に多く再生されたランキング。

【タイアップ動画 再生数ランキング】

  • 1位 1,782万回 スーパードライ(アサヒビール株式会社)
  • 2位 799万回 nosh(ナッシュ)(ナッシュ株式会社)
  • 3位 685万回 Apex Legends(SPONSORED BY EA)
  • 4位 605万回 荒野行動(NetEase Games/網易娯楽株式会社)
  • 5位 561万回 SHEIN(ZOETOP Business Co., Limited)
  • 6位 554万回 逆転オセロニア(株式会社ディー・エヌ・エー)
  • 7位 548万回 モバイル版ウイニングイレブン(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
  • 8位 533万回 メンズクリア(メンズ脱毛・ヒゲ脱毛)(株式会社クリア)
  • 9位 458万回 グリシン3000&テアニン200(株式会社ファイン)
  • 10位 352万回 FUJIMI パーソナライズサプリメント(トリコ株式会社)
▲第1位 スーパードライ(アサヒビール株式会社)

 アサヒビールのスーパードライが1位にランクイン。発売から36年目にして初のフルリニューアルのタイミングで、大きくプロモーションを展開している。1~3月に43本のタイアップ動画を実施し、その内31本がショート動画。YouTuberのジャンルはエンタメ系からカップル系、トレーニング系まで幅広く起用している。

▲第2位 nosh(ナッシュ株式会社)

 食事宅配サービスのnoshが2位にランクイン。1~3月に投稿されたタイアップ動画は1位よりも多く53本。通常動画に加え、ショート動画やライブ配信などを組み合わせた投稿が目立つ。また、同一YouTuberを複数回起用する傾向も見られ、小田急ロマンスカーや寝台列車など鉄道解説を投稿する「スーツ 交通 / Suit Train」は1~3月に10本の動画を投稿している。

▲第3位 Apex Legends(SPONSORED BY EA)

 3周年を迎える人気ゲーム『Apex Legends』は3位にランクイン。山田涼介(Hey! Say! JUMP)のチャンネルではHIKAKINとのコラボ配信を実施した一方、コメディアニメを配信する「マリマリマリー」とのタイアップ動画ではアニメーションとゲーム画面を組み合わせた新しい配信方法を取り入れ、幅広い層へアプローチしている。

会社サボってAPEXしてたら上司と鉢合わせしたやつ【アニメ】【コント】

 

YouTube Shorts再生数ランキング

▲1分以内のショート動画「YouTube Shorts」の再生数ランキング。2022年1~3月に投稿されたショート動画で、同期間に多く再生されたランキングとなっている。

【YouTube Shorts再生数ランキング】

  • 1位 1億1,687万 ウエスP -Mr Uekusa- Wes-P
  • 2位 5,956万 はねまりチャンネル・HANEMARI Channel
  • 3位 4,927万 M2DK.マツダ家の日常
  • 4位 4,761万 M2DK.マツダ家の日常
  • 5位 4,724万 M2DK.マツダ家の日常
  • 6位 3,999万 M2DK.マツダ家の日常
  • 7位 3,975万 M2DK.マツダ家の日常
  • 8位 2,712万 JKブランドが捨てられないりお
  • 9位 2,301万 M2DK.マツダ家の日常
  • 10位 2,272万 ウエスP -Mr Uekusa- Wes-P

 チャンネル総再生数ランキング3位の芸人「ウエスP」のフランスのオーディション番組に出演した際の動画(リンク)が1位にランクイン。コメント欄には日本語・英語・韓国語など様々な言語が見受けられ、いいね数は570万を記録した。

 Netflixで人気の韓国ドラマ『イカゲーム』でのワンシーンをパロディした「はねまりチャンネル」の動画(リンク)が2位にランクイン。可愛くポーズを決める子どもたちの姿に203万いいねがついている。

 チャンネル総再生数ランキング1位の「M2DK, マツダ家の日常」の海外のコンテンツをパロディにした動画(リンク)が3位にランクイン。同チャンネルは3-7位と9位にもランクインし、トップ10のうち6つを席巻した。動画タイトルは全て英語にするなど海外を意識して展開し、世界中のファンから安定した人気を獲得している。

 同ランキングはチャンネル総再生数ランキングと近しい順位となり、YouTube Shortsおよび海外向けコンテンツを制する者がランキングを制することを象徴する結果となった。

 

TikTokいいねランキング

▲IPRに新しく実装されたTikTok機能による「TikTokいいねランキング」。サービスリリース時から2022年3月31日までに投稿された動画で、いいね数が多い動画のランキングとなっている。

【TikTokいいねランキング】

  • 1位 6億9,330万 Junya/じゅんや
  • 2位 6億6,790万 バヤシ🥑Bayashi
  • 3位 2億6,580万 景井 ひな
  • 4位 1億7,350万 ISSEI/No War
  • 5位 1億7,060万 SHUZO
  • 6位 1億5,970万 炭火倶楽部/Sumibi_Club
  • 7位 1億4,270万 Remitan レミたん🥕🐴
  • 8位 1億3,390万 なえなの🌨
  • 9位 1億3,330万 こたつ@フォーエイト
  • 10位 1億2,940万 ゆーり🍎🐥(21)yuri

 2021年の年間YouTube総再生数ランキングで1位、今回の2022年1-3月のYouTube総再生数ランキングでも2位にランクインした「Junya/じゅんや」が1位となった。自身の体を張って行う実験やチャレンジの数々は言語を超えて楽しむことができ、世界中の人から支持。初投稿は2018年3月19日で、フォロワー数は4230万人(2022/3/31時点)。

 また、料理動画を中心に投稿する「バヤシ Bayashi」が2位に。ASMRを活用した臨場感のある調理過程を短尺におさめ、見た人の空腹感を増長させる動画が人気コンテンツ。コメントでは海外からの書き込みも目立つ。初投稿は2020年2月17日で、フォロワー数は2570万人(2022/3/31時点)。

 3位には、活動開始からわずか1年でTikTokフォロワー数が国内女性1位になった「景井ひな」がランクイン。ファッション関連での支持の高さに加え、TikTokの機能をフル活用したトレンド動画の発信は幅広い世代が参考にする憧れの存在となっているという。さらに、企業とのタイアップ動画も多数実施している。初投稿は2019年1月22日で、フォロワー数は1100万人。

 なお、BitStarが提供するインフルエンサーデータの分析ツール「IPR」では上記ランキングのTOP100までを公開予定とのこと。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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