リマスター/リメイク作品に対する意識調査 原作をプレイしたことがないゲーマーのプレイ意向が高い結果に

 ゲームエイジ総研は7月21日、ゲームユーザーのライフスタイルを掘り下げる分析の一環として行った、リマスター/リメイク作品に対する意識調査の結果を発表した。

 『風のクロノア1&2アンコール』、『ソニックオリジンズ』、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』や、発売目前の『ライブアライブ』など、数年から十数年前に発売された原作のリマスター/リメイクタイトルについて、「現在のゲーマーは原作をプレイした上でこれらのタイトルを購入するのか」や、「昔のゲームを購入したくなる動機は何なのか」といった調査を実施した内容となる。

 データは全国10代~50代男女で何らかのゲームをプレイしている2947人を対象に、インターネットを用いて収集。

 以下、ゲームエイジ総研の調査結果を掲載。

原作を知っているが、プレイしたことはないというゲーマーのプレイ意向が高い

 直近でラインナップされている4タイトルについて、プレイ意向がある人の原作の認知・プレイ状況を聞いた結果が以下の通り。【グラフ①➁③④】

 今回調査した4タイトルでは、いずれのタイトルでも「原作をプレイしたことはない(原作を知っている)が、今作はプレイしたい」という回答がもっとも多い結果となった。

 理由は「原作をプレイしたことは無いが、シナリオの評判がいいので気になっている。」(31歳/女性)など、原作をプレイしていないゲーマーにも、タイトル認知だけではなくゲームの内容に関する情報が認識されていることがわかる。

 また、「以前から興味があったため」(30歳/男性)「親の話を聞いておもしろそうだから」(15歳/女性)など、タイトル自体は知っていたものの、現行ハードではプレイすることができないなどの理由で、これまで接触する機会がなかったゲーマーがリメイク発売をきっかけにプレイしたいという意見も見られた。

 更に、「原作をプレイしたことはない(原作を知らない)が、今作はプレイしたい」という意向も3割を超えており、純粋に新作タイトルとしてゲームをプレイしたいと考えているゲーマーもいることがうかがえる。

 それに対し、「原作をプレイしたことがあり、今作もプレイしたい」というゲーマーが2割を切っているのは、原作の発売から時間が経過し、原作発売当時の現役プレイヤーが減少しているということが推察される。

 それでも「原作をやったことがあって面白かった思いがあるが、細部を覚えていないので追加要素と合わせて楽しみたい。」(33歳男性)や、「初期の作品をパワーアップしリマスターしたというので気になる」(22歳女性)など、原作をプレイした頃の楽しさを思い出しながら、クオリティの向上や追加される要素などに期待しているというゲーマーも見られた。

 

名作の情報が受け継がれ人気が継続する。親子間で「楽しい思い出」が受け継がれるケースも

 直近の発売タイトルではないが、少し変わった傾向が出たのが『ファイナルファンタジーVII』リメイク。

 この作品は先程紹介した4つのタイトルとは異なり、「原作をプレイしたことがあり、今作もプレイしたい」と答えたゲーマーが4割近くに達し、「原作をプレイしたことはない(原作を知っている)が、今作はプレイしたい」と答えたゲーマーの43.3%に迫る勢いとなった。

 これは発売当時大ヒットを記録した作品であり、今でも根強い人気があること、また原作に新たな要素を追加して発売されるリメイク作であることから、原作に触れたことのあるゲーマーの注目度が高いと思われる。

 原作をプレイしたことがあるゲーマーからは「作品には馴染みがあり、どのようにリメイクされているかプレイしてみたいから」(41歳女性)、「進化した過程が見たい」(52歳男性)など、リメイクだからこその追加要素に期待する意見が挙がった。

 一方、原作をプレイしたことがないゲーマーは、「FFシリーズ自体は有名なので、この機会に一度は触れてみたいので。」(27歳女性)、「シリーズがずっと続いているから面白いのかな?と思ったりしている」(11歳女性)のように、シリーズ作品をプレイしたことはないが、本作をきっかけに著名なシリーズ作品をプレイしたいという意見が見られた。

 更にユニークな回答として「父親がプレイしているのを見て面白そうだと思ったから」(19歳男性)といったように、家族間でゲームへの愛着や面白さが語り継がれ、次の世代に受け継がれていくという様子を垣間見ることも。

 このようにリメイク/リマスターされる著名なゲームは、原作を知らない、プレイしていない層にも興味/関心を持たれていることがわかる。原作ファンは“進化”を期待しており、一方で、原作を知らない層は“新作タイトル”として受け入れ、期待しているという姿がうかがえる結果となった。

 ゲームエイジ総研は「日本が世界をリードして発展してきたゲームエンターテイメントの歴史。その中から生まれた数々の名作ゲームが、リメイク/リマスターという進化を与えられ、新旧のゲーマーに新しい楽しみを提供し続けていくのは素晴らしいことです。ゲーム企業も、過去作をよく知るユーザーも、まったく新しい世界として受け入れようとするユーザーにも、それぞれの楽しみ方が十分に伝わるよう、丁寧でわかりやすい情報を提供していくことが重要になるでしょう。そして、その新たなプレイヤーやファンが、また次の世代に楽しい思い出を伝えていくことになるでしょう。」とまとめた。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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