2022年上半期、米モバイルゲーム市場は114億ドル規模と縮小 一方でストラテジーなど一部ジャンルは引き続き好調

 米市場調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年上半期の米モバイルゲーム市場に関する調査データを明らかにした。

 米国のモバイルゲーム市場の2022年上半期の売上高は114億ドル(約1兆5,146億円)で前年同期比9.6%減となり、コロナ禍以降初となる大きな減少を記録した。一方で、ボードゲームやストラテジーゲームは引き続き好調。期間中は、『Apex Legends Mobile』や『ディアブロ イモータル』といった大作がリリースされた。

▲2022年上半期、米モバイルゲーム市場の売上高

 2022年上半期、Google Playのモバイルゲーム売上は前年同期比20.2%減の46億ドル(約4,688億円)となり、App Storeは68億ドルと前年同期からほぼ横ばいの数値。Sensor Towerの分析によると、Google Playにおける売上減の主な要因には『キャンディークラッシュ』や『Coin Master – コインマスター』など、旧来の主力タイトルの低迷が挙げられている。

 また、米国でのダウンロード数も24億と前年同期比2.5%減。プラットフォームはGoogle Playが49.3%、App Storeが50.7%と半々になっている。なお米モバイルゲーム市場は、世界全体のダウンロード数のうち8.7%を占め、インドに次いでダウンロード数が多い地域。

▲2022年上半期、米モバイルゲーム市場のダウンロード数

 Sensor Towerの分類によるジャンル別では、「ボード」、「ストラテジー」のカテゴリーが最も消費を生み出し、2022年上半期でそれぞれ10億ドルを超えている。App Storeの「ストラテジー」ではTOP GAMESの『エボニー – 王の帰還』やFunPlusの『State of Survival』などが引き続き好調となり、収益は前年同期比7.1%増を達成。そのほか、「アーケード」が25%増、「ボード」が9.7%増を記録した。

 ダウンロード数では、「スポーツ」、「シューティング」、「ストラテジー」が10%以上の伸びを示した。『MLB Tap Sports Baseball 2022』や『Mini Basketball』といったスポーツ題材のゲームがリリースされたことにより、「スポーツ」のダウンロード数が急増している。また、「シューティング」に分類されている『Apex Legends Mobile』は、米App Storeで2ヶ月弱のうちに400万DLを記録。

▲2022年上半期、Google Playにおけるジャンル別のダウンロード・売上高増減率

 全体的として、米国ではApp Storeに比べGoogle Playの成長が鈍く、ダウンロード数は「アクション」のみ前年同期比6.3%増、収益では「アーケード」のみが減収を免れた。

 ほか、前年同期比4.8%減となったハイパーカジュアルゲームに関しては、成長が鈍化しているとはいえ3億4000万ダウンロードで全体の36.2%を占めている。タイトル別で確認すると、2022年上半期のダウンロード数トップ10にはハイパーカジュアルゲームが5作ランクインしている。

 1位となった単語パズルゲーム『Wordle!』(2016年リリース)は、Josh Wardle氏が開発した同名のWEBゲームが2021年末から2022年にかけて流行した影響により、再び注目を浴びたタイトル。2021年末までは全世界で31,800DL程だったところ、2022年初頭にAppLovin が買収し同年6月までに、1400万DLにその数字を伸ばしている。

 一方、セールスランキングの上位2位は依然として『キャンディークラッシュ』と『Roblox』が維持。Top Gamesの4Xストラテジー『エボニー – 王の帰還』は大型アップデートによりさらに収益を伸ばし、4位に上昇した。また、Dream Gamesのマッチ3パズル『Royal Match』も大幅な増収となっている。

 売上高の伸び率では、『エボニー – 王の帰還』や『King’s Choice』など、ストラテジーゲーム4タイトルがトップ10にランクイン。また、パズルゲームも3タイトルがランクインした。

 中国発のモバイルゲームは合計23タイトルが米国のセールスランキングトップ100に入り、合計14億1,000万ドル(約1854億円)を売り上げ、トップ100の総収入のうち20.6%を占めた。

 『原神』は、1億4000万ドル(184億円)の売上高で、引き続き米国進出に最も成功している中国タイトルとなっている。また、4位までのタイトルが2022年上半期に1億ドル超の収益を達成。加えて、マッチ3パズル要素を取り入れたポストアポカリプスがテーマのストラテジー『パズル&サバイバル』が好調となり、前年同期比15.5%増を記録。ランキングでは9位から6位に浮上した。

 『パズル&サバイバル』をはじめ、4X ストラテジーが中国パブリッシャーの米国進出を支えており、上位20タイトル中13タイトルがこのジャンルに属している。

 一方のダウンロードランキングトップ100には、中国タイトルは9本ラインクイン。Activision Blizzardとテンセントが共同開発する『Call of Duty Mobile』は約600万DLで1位を維持した。

 新登場であるRespawn Entertainmentの『Apex Legends Mobile』は2022年5月17日にリリースされたばかりだが、早くも2位にランクイン。6月2日にリリースされたActivision BlizzardとNetEaseの『ディアブロ イモータル』も4位にランクインし、好スタートを記録した。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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