インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は8月10日、「電子書籍ビジネス調査報告書2022」(著:落合早苗/インプレス総合研究所)を発行し、電子書籍に関する市場調査の結果を明らかにした。
報告書によると、2021年度の電子書籍市場規模※は5,510億円と推計され、2020年度の4,821億円から689億円(14.3%)増加。年度前半は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛による巣ごもり消費等により前年度から引き続き追い風であったものの、年度後半は自粛要請が緩和され、外出やリアルの活動も戻り消費行動の変化も見られたことから、落ち着いた状況となったという。
電子書籍市場規模は今後、2026年度には8,000億円の市場に成長すると予測されている。
そのほか、2021年度の電子コミック市場規模は4,660億円に増加。無料でマンガを読めるアプリやサービスの利用は引き続き拡大しているものの、マンガアプリ広告市場は260億円と横ばいに。利用率調査では、有料電子書籍の利用率が19.8%と、無料での利用率は増加しているものの有料での利用率は初めて減少を記録したことなどが報告されている。
「電子書籍ビジネス調査報告書2022」では、電子書籍市場規模、市場の最新動向、ユーザーの動向など上記のほか、流通事業者の動向、今後の展望など、現在の電子書籍市場を多角的に分析した内容が掲載されている。注目の調査結果については、以下のリンクから詳しく確認可能。