博報堂が「コンテンツファン消費行動調査2022」調査結果を公開 10代に向けたテレビでのアプローチの有効性を指摘

 博報堂は、コンテンツヒット要因分析を行う専門チーム「コンテンツビジネスラボ」が実施する全国調査「コンテンツファン消費行動調査」の2022年版を公開した。

 そのデータから算出された、全11カテゴリ・計1000以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」を公開し、同時にカテゴリ別調査レポートの販売を開始。

 調査対象となるのは全国15歳から69歳の男女 (全国7エリアを性年代別人口構成比で割付)。2022年3月8日から18日までインターネット調査で実施され、サンプル数は6000件となっている。

 2022年における「コンテンツファン消費行動調査」では、コロナ渦の影響を受け一時好調であったゲームアプリやパッケージ等の市場規模が低下した一方で、リアルイベントやレジャー、ファンクラブの市場規模が増加。

図1:各カテゴリの推計市場規模(前年比較)

 新型コロナウイルスの影響を受け続けながらも、徐々に緩和される屋外イベントやライブなどでのリベンジ消費が目立つ結果に。

 一方のゲームアプリ市場や雑誌・書籍市場など、巣ごもり需要により前回調査で好調だった市場は全体的に減少傾向であり、生活者のコンテンツへの年間平均支出金額は、前年比で-6,548円の60,653円となっている。

 2022年の「リーチ力・支出喚起力ランキング」では、「推し」への応援消費とSNSとマスメディアを横断した露出が多いアーティスト・コンテンツがランクインする結果となった。

図2:2022年リーチ力・支出喚起力ランキングTOP20

 「支出喚起力ランキング」の注目ポイントは男性アイドルの新規ランクインが目立っている点だ。

 コンテンツビジネスラボは「推し」への消費の増加に対し、「推し」の成長・成功を目指す姿を見るために応援マインドをもって様々な消費を行う「応援消費」の拡大がランクインに繋がったのではないかと推察。

 先述のリアルイベント市場やファンクラブ市場の増加は、「推し」をリアルに感じ、感情移入しやすいリアルイベントを重要視する「応援消費」が、さらなる伸長を見せる兆しではないかと指摘している。

 また、「リーチ力・支出喚起力ランキング」に新規ランクインしたアーティストやコンテンツに共通する、SNSやマスメディアで多く取り上げられているという特徴から、未だテレビが重要な情報源となることを指摘。

▲各年代のコンテンツへの年間平均支出金額(2021年)
▲各コンテンツジャンルのテレビCM/テレビ番組を情報源とする割合(10代:前年比較)

 今回の調査では平均支出金額が全体平均よりも高く、今後のコンテンツ市場を担う10代は、テレビ接触時間が低下しているものの、ほとんどのコンテンツジャンルで「テレビCM」「テレビ番組」が情報源となっている割合が増加していたという。

 とは言え、10代におけるメディアの平均接触時間などを見てみると、スマートフォンでのSNS・YouTubeが圧倒的だ。

▲1日あたりのメディア平均接触時間(10代)
▲週1回以上利用しているインターネットサービス (全体と10代の差分が大きい上位10位を掲載)

 これらの傾向から今後アーティストやコンテンツの成長には、生活者がメディアをどのように使い分け、楽しんでいるかの分析だけでなく、幅広い生活者にリーチするテレビ番組で取り上げられるようなPR戦略の設計が重要だとした。

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富士脇 水面(Minamo Fujiwaki)
富士脇 水面(Minamo Fujiwaki)
プラットフォーム問わず、FPSやRPGなど多種多様なジャンルをプレイする雑食ゲーマー。人生を変えたゲームの魅力を伝えるため、WEBメディアを中心に活動中。

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