一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)は10月26日、日本国内におけるeスポーツ市場に関する調査データを発表した。
2021年のeスポーツ市場規模および内訳、2025年 までの成長予測、ファン数(試合観戦・動画視聴経験者)の推移などが明らかにされている。なお詳細な内容は、11月30日に刊行予定の「日本eスポーツ白書2022」に掲載しているとのこと。
2021年国内eスポーツ市場規模は前年比115.5%の78.4億円に。
2025年には約180億円まで成長。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020〜2021年の成長率はやや鈍化したものの、市場規模は着実に拡大。コロナ禍の影響が落ち着く2022年以降は、国内海外の大型競技大会が再開されることもあり、市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大することが見込まれている。
2021年日本eスポーツ市場は「スポンサー」が6割。
2021年は、eスポーツに関連する「ストリーミング」について大きな成長が見られた。選手やチームがストリーマーとなり、直接の試合以外のイベント等で拡散力を発揮したことが大きな要因の1つと考えられる。2022年以降も、このカテゴリでの伸長が注目される。
2021年日本eスポーツファンは743万人に。
2021年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、地上波番組等の関連放送視聴経験者)は、前年比108%の743万人となった。新型コロナウイルス感染症拡大中という状況ではあったものの、大会やイベントのオンライン配信や視聴が定着したことで、ファン数が大きく減ることはなく、着実に増加していることが確認できた。
2025年には、日本のeスポーツファン数が1,200万人を超えることが予測されている。
なお、上記の調査データは、JeSUからの委託により株式会社角川アスキー総合研究所が実施したユーザー調査をベースに、eスポーツ関連各社の決算など公開されている各種情報から市場規模等を分析したもの。
11月30日に刊行予定の「日本eスポーツ白書2022」には、上記の市場関連情報に加え、会員法人へのアンケート調査や、関係省庁や国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手の寄稿など、eスポーツ事業者に向けた多角的な情報が掲載予定。