アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、欧州における教育アプリに関する調査データを公開した。
2022年第3四半期(7~9月)、ゲーム市場全体におけるコロナ禍以降の成長減速のなか、教育アプリのダウンロード数は前年同期比4%増を記録。月間のユーザー消費は2020年4月以来となる、過去の記録を大幅に上回った。
3Qまでの累計(1~9月)で見ると、欧州における教育アプリの売上は前年同期比14%増の2億2,000万ドル(約307億円)を突破。欧州の教育アプリユーザーが1分あたり550ドル以上を費やしたと推計されている。
また、「教育アプリ」にカテゴライズされた中で最も収益をあげたのは有料の資格試験を提供する言語教育プラットフォーム『Duolingo』(デュオリンゴ)となり、欧州の教育アプリ収益の3分の1を占めた。
『Duolingo』は言語学習ができる他アプリ(『Busuu』、『Babbel』等)と比較して、最も高いセッション時間を記録している。これはSensor Towerの分析によると「毎日の励まし通知、完了したレッスンに対する経験ポイントの獲得、ゲーム内通貨の一種であるジェムの使用など、さまざまな機能によってモバイルユーザーの関心を集めている」ことが要因だという。
そのほか、教育現場で利用されている『Google Classroom』についても、フランス、トルコ、ドイツなどのヨーロッパの主要国で利用機会が増加。同地域でのGoogle MeetやGoogle Driveの成長傾向からも、今後さらにシェアを拡大するチャンスがあると推測される。