テンセントは12月17日、Turtle Rock Studiosの親会社Slamfireを買収したことを発表した。買収額は明らかにされていない。
Turtle Rock Studiosは2002年に設立された、アメリカ・カリフォルニアを拠点とするゲーム開発スタジオ。「Left 4 Dead」シリーズやその後継作『Back 4 Blood』など、協力型マルチプレイに重きを置いた作品が代表的なデベロッパーだ。『Left 4 Dead』開発の際には、Steamを運営するValveの傘下としてスタジオ名をValveSouthに改めていた時期もある。
今後はテンセントの傘下として、カリフォルニアにある現在のオフィスで、共同設立者のPhil Robb氏とChris Ashton氏が引き続き指揮を執る。Turtle Rockの発表によると、『Back 4 Blood』を今後も長期的に運用し、新しいマルチプレイヤ体験を開発するためにチームの規模を拡大しているという。
ちなみに『Back 4 Blood』は12月、ソロプレイモードの改善などを含む大型アップデートを実施。
一方のテンセントは発表の中で、「今回の買収が『Back 4 Blood』には影響を与えない」と記している。同社のリソースや知見を得ながら、Turtle Rockは独立した運営を続けていくようだ。
また、Tencent Games Globalの最高戦略責任者であるEddie Chan氏は「我々はTurtle Rockのゲームの大ファンであり、特に協力型オンラインゲームの制作に対する彼らの素晴らしいアプローチに注目しています。」とコメントした。
テンセントは自社スタジオのほかにこれまで、Riot Games、Funcom、Fatsharkといった開発スタジオの株式を完全取得しており、Epic Games、Bluehole、Ubisoft、Activision Blizzard、Frontier Developments、Paradox Interactiveなどの企業にも出資。11月にはイングランドのゲームスタジオPlaytonic Gamesの少数株主持分を取得し、7月にはイギリスに本拠地を置き、世界中に14のスタジオを持つデベロッパーSumo Groupを買収している。