カプコン第3四半期、売上高及び全ての利益項目で過去最高に。世界で称賛された『ヴィレッジ』は販売本数570万本を記録

 カプコンは、2022年3月期 第3四半期(2021年4月1日~2021年12月31日)の連結業績を発表した。

 発表によると、売上高881億6,300万円(前年同期比35.9%増)、営業利益350億9,600万円(前年同期比43.9%増)、経常利益361億4,800万円(前年同期比50.1%増)、純利益267億8百万円(前年同期比52.4%増)と、第3四半期決算として、売上高及び全ての利益項目で過去最高を記録した。

 第3四半期は、中核であるデジタルコンテンツ事業において、『バイオハザード ヴィレッジ』や『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』の投入やリピートタイトルの販売によりデジタル販売が順調に拡大したことで、家庭用ゲームソフトの販売本数は2,580万本(前年同期比30.3%増)を達成し、収益を押し上げる形となった。

 なかでも新作『バイオハザード ヴィレッジ』は、前作を凌駕するスケール感やホラーゲームの範疇を超えたストーリー性が多くの共感を呼んだことに加え、アクション性や遊び応えのあるプレイボリュームが高く評価された。販売本数は、前作を上回るペースで全世界570万本を達成。

 さらに、欧州で約40年続く歴史的なゲームアワード「Golden Joystick Awards 2021」では、最優秀賞「アルティメット・ゲーム・オブ・ザ・イヤー賞」をはじめ、「PlayStationゲーム・オブ・ザ・イヤー賞」や「ベスト・オーディオ賞」、ゲームに登場するドミトレスク夫人を演じたマギー・ロバートソン氏を評価した「ベスト・パフォーマンス賞」の受賞に至った。

 その前作にあたる『バイオハザード7 レジデント イービル』のリピート販売も堅調だ。6期連続で全世界100万本以上を販売し、今や1,000万本のシリーズ初の大台に到達している。

 新作『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』の販売本数は140万本を突破。シリーズ初のRPG作品となった「ストーリーズ」の続編にあたり、こちらも堅調な推移となった。

 『モンスターハンターライズ』は、全世界で利用されるPCプラットフォーム「Steam」での販売を1月13日より開始。PC環境に合わせた高精細な4K解像度やボイスチャット機能などによる、新しい狩猟体験がユーザーから高い評価を獲得したことに加え、より広範な国や地域にユーザーベースが拡大した結果、2021年3月に発売したNintendo Switch版と合わせて、全世界で800万本を達成している。

 以上の結果、第3四半期におけるデジタルコンテンツ事業の売上高は704億5,300万円(前年同期比43.9%増)、営業利益は358億9,400万円(前年同期比44.8%増)となった。

 

 アミューズメント施設事業は、2021年9月の緊急事態宣言の解除による来店客数の回復に加え、既存店の効率的な店舗運営と新業態での出店効果、最新のキャラクターグッズなどを導入した結果、売上高は89億9,200万円(前年同期比28.1%増)、営業利益は4億1,900万円(前年同期比383.4%増)と、前年同期比で増収増益となった。

 一方アミューズメント機器事業は、売上高49億3,700万円(前年同期比26.4%減)、営業利益19億3,200万円(前年同期比20.5%減)の減収減益に。第3四半期では、新機種『モンスターハンター: ワールド 黄金狩猟』を1万台販売し、2021年12月より稼働開始している。主力IPを活用した新機種の安定的な供給を図る狙いだ。

 その他事業については、タイトルのブランド価値向上に向け、映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(日本では2022年1月28日公開)など主力IPを活用した映像作品やキャラクターグッズを展開。売上高は37億8,100万円(前年同期比74.2%増)、営業利益は15億4,900万円(前年同期比79.8%増)を記録している。

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島中 一郎(Ichiro Shimanaka)
島中 一郎(Ichiro Shimanaka)https://www.foriio.com/16shimanaka
ライター。ゲーム・アニメ業界を中心にニュース記事の執筆、インタビュー、セミナー取材などマルチに担当。ボードゲームが趣味であり、作品のレビューや体験会のレポートを手掛けるほか、私生活で会を催すことも。無類のホラー好き。

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