テンセント、1C Entertainmentグループを買収。中・東欧での動きを拡大か

 ポーランドのゲーム会社1C Entertainmentは2月25日、同社の全株式をテンセントが取得し、買収したことを明らかにした。なお、テンセントによる買収額は未公開。

 今回の買収により、ロシアに本拠を置く1C Companyからゲーム事業を行う1C Entertainment グループ全体がテンセント傘下となる。1C Entertainmentおよび、子会社であるQLOCやMuve、Cenegaなどを含めた全子会社の株式の過半数が含まれている。

 今後は、取引完了後6ヶ月以内に1C Entertainment、および社名に「1C」が含まれるすべての子会社の社名変更が規定され、リブランディングが行われる予定。リブランディングの詳細については、後日アナウンスされるとのこと。

▲テンセントグローバルファミリーの一員となったことを伝えるツイート。

   

 1C Entertainmentグループのゲーム事業はゲーム開発に加え、中・東欧を中心にパブリッシング、流通、マーケティングといった幅広い分野をカバーしており、今回の買収によってテンセントが中・東欧での動きを拡大したい意向が見て取れる。

 以下、主な事業をコーポレートサイトより抜粋。

 1C Online Gamesが担うゲーム制作事業では「King’s Bounty」、「Men of War」、「Space Rangers」シリーズなど戦略シミュレーション作品を中心に展開。自社開発のほか、外部事業者のパブリッシングも行っている。

 QLOCは、パブリッシャーやデベロッパーからのプログラミングサービス、品質管理、ローカライズを行う。この分野では、ワーナーブラザーズ、バンダイナムコ、カプコン、Ubisoft、Take2など、多くの大手ゲームメーカーが顧客となり、『Devil May Cry』、『Dark Souls Remastered』、『Mortal Kombat』、『Cyberpunk 2077』、『Hellblade』など有名タイトルをポートフォリオに持つ。

 Cenegaは、海外の大手パブリッシャーによるビデオゲームの流通を中心に事業を展開する中・東欧で最大の独立系ゲームディストリビューター(卸売業者)。物理的流通における市場シェアは約25%となる。ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4市場をカバーしており、最大手の小売チェーンやその他の商業バイヤーが顧客となっている。また、デジタルの流通ではMuveがポーランドで初となる3,300タイトル以上の大規模なデジタル販売プラットフォームを提供。

 ほかにもCenegaは自社ブランド「Good Loot」を展開しており、このブランドでは、スターウォーズ、マーベル、ウォーハンマー、DCコミックなどのブランドを含む、流通およびライセンス契約に基づく各種アクセサリーやガジェットを販売。そのほか、傘下のYAGA MEDIAを通じて、サードパーティ向けのマーケティングサービスを展開している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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