位置情報アプリゲーム『ポケモンGO』や『ピクミンブルーム』の開発で知られるNianticが、世界最大級のWebAR開発プラットフォーム「8th Wall」を買収したことを発表した。
今回の買収は、同社がソーシャルメディアサイト「Lowkey」、APIソリューション開発会社「Hoss」、3Dモバイルスキャンアプリ「Scaniverse」、コミュニティゲームプラットフォーム「Mayhem」の買収に続いて行われたもので、買収規模はNianticとしては過去最大となる。
8th Wallがこれまで開発してきたWebARとは、WebブラウザのみでARを実現し、没入型のコンテンツを体験することができる技術。これまでに海外ではNikeやRed Bull、Adidasなど、日本国内ではトヨタ自動車やSony Picturesといった企業への技術提供を行ってきた実績がある。
Nianticは現実世界とデジタルとを融合させる「現実世界のメタバース」の実現を目標に掲げており、今回の買収はAR技術強化が目的にあるのだろう。8th Wallのプラットフォーム開発陣は今後、NianticのARエンジニアチームに加わるとのことだ。
Nianticは今後、自社が展開する開発者向けキット「Niantic Lightship」の提供を拡大していく方針としている。