ライアットゲームズは、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のMVや同作のアニメ作品『Arcane』を制作したアニメスタジオ「Fortiche Production」への新たな出資を発表。今回の出資により、ライアットゲームズはForticheの非支配株主持分を多数保有することとなった。
また、ライアットゲームズのコンテンツCEOのBrian Wright氏と、コーポレートデベロップメントディレクターのBrendan Mulligan氏がForticheの取締役に就任。ライアットが非支配株主として多数の株式を取得し、取締役会の諮問役に就任することで、両社は長期パートナーシップを強化させていく狙いがある。
ライアットゲームズとForticheは、これまでに「Get Jinxed」や「WARRIORS」、「Enemy」、「Seconds」、「POP/STARS」など魅力あるミュージックビデオを共同制作してきた。
『Arcane』の主人公・ジンクスをテーマにした「Get Jinxed」と、同作のメインテーマ曲「Enemy」のMVについては、アニメ配信を機に観返したという方も多いはず。ちなみに、前述したMVの中で注目度が一番高いのはK/DAの「POP/STARS」で、再生回数は5億回を突破している。
ライアットゲームズのForticheへの出資は、2021年11月にNetflixで全世界配信を行った『Arcane』の成功が背景にあるのだろう。『Arcane』は同月にNetflixで世界1位を獲得し、3週連続で52カ国以上でトップ10を記録。
米国の大手映画批評サイトRottenTomatoesでは、批評家による評価100%という記録的なスコアも獲得していた。2022年3月に行われた第49回アニー賞では、テレビ/メディア一般視聴者賞、キャラクターデザイン賞、脚本賞など9部門の候補になり、その年で最も多くの部門でノミネートされたテレビ向けコンテンツとして名を上げている。
ライアットゲームズとForticheは現在、『Arcane』のセカンドシーズンやその他の今後発表予定のプロジェクトにも共同で取り組んでいるとのこと。二社の連携強化により、今後のコンテンツ制作に対する期待値は、ますます高まっていくことになりそうだ。