Netflixは、テキサスのゲーム開発会社「Boss Fight Entertainment」を買収したことを発表した。2021年7月にゲーム分野へ進出する計画を発表していたNetflixだが、同年9月に「Night School Studio」を、2022年3月上旬には「Next Games」を買収するなど、ゲーム開発力の強化を加速させている。
Boss Fight Entertainmentのチームは、買収後も引き続きダラス近郊、オースティン、シアトルにある現在のスタジオを拠点としてゲーム開発を続けていくとのこと。NetflixのブログにてBoss Fight Entertainmentは、「広告なしのゲームをすべてのメンバーに無料で提供するというNetflixの取り組みは、我々のようなゲーム開発会社にとって、収益化を気にすることなく素晴らしいゲーム体験を創り出すことに集中できる」とのコメントを寄せている。
数多くのゲームアプリが配信されている中で、広告やアプリ内課金無しでオリジナルタイトルがプレイできるというのは、Netflixゲームならではの強みだ。3月22日には、パズルRPG『真実の物語』、ブロック崩し『Shatter Remastered』、ランゲームとシューティングを組み合わせた『イントゥ・ザ・デッド 2: アンリーシュド』を追加するなど、扱うタイトルの拡充も進めている。
Netflixは映像作品にも、『バイオハザード』や『ウィッチャー』、『リーグ・オブ・レジェンド』、『Cuphead』など人気ゲームを原作とした内容が多く、ゲーマーからの注目度は非常に高い。
ゲーム好きのユーザーがNetflixゲームに興味を持つ可能性は十分考えられるほか、カジュアルなゲームタイトルを追加料金無しで遊べるという特典に惹かれるユーザーも多いことだろう。
Netflixは今回の発表について「世界中の開発会社とのパートナーシップや最高の人材の確保、また今回のような企業提携を通じて、Netflixはワールドクラスのゲームスタジオを築きたいと考えています」とコメントしている。今後のNetflixゲームの展開について、引き続き注目していきたい。