バンダイは、2022年6月に支給した夏季賞与において、昨年の支給対比で平均約59万円増額を行ったことを発表した。これにより、社員の年収は平均約110%に上昇したという。
バンダイおよびBANDAI SPIRITSでは2022年4月より、社員の収入の安定化を目的とした新報酬制度を導入(関連記事)。4月に入社した新入社員の初任給を22.4万円から29万円へ引き上げ、あわせて全社員の月額給与も引き上げを行った。なお、バンダイ、BANDAI SPIRITSはバンダイで一括採用を行い、入社後に配属先(BANDAI SPIRITS 含む)を決定しており、両社初任給は同額となる。
同社ではグローバル戦略推進のために中途採用に注力しており、新報酬制度は社員の生活の安定とモチベーションアップに加え、多様な人材の確保を目的としている。
バンダイナムコホールディングスの2021年度(2022年3月期)通期決算においては、バンダイが統括するトイホビー事業が過去最高業績を達成したことが報告されていた。具体的には、ハイターゲット層(大人向け)商品やガンダムなど主力IP商品、玩具周辺商材といった分野が好調となり、グループ全体の売上高8,892億円のうち、セグメント別の売上高で3,736億円(前期比26.22%増)、セグメント利益523億円(同36.91%増)を記録。前年度を大きく上回る業績となっていた。