英国の競争・市場庁は7月6日、マイクロソフトによるActivision Blizzardの買収に関する調査を開始したことを明らかにした。
マイクロソフトは今年1月、アメリカのゲーム開発大手Activision Blizzardを687億ドルで買収することを発表していた(関連記事)。取引の完了は2023年度中を予定している。
この買収計画はゲーム市場における世界最大規模の案件なだけに、米国の連邦取引委員会(FTC)をはじめ、複数の国で日本の公正取引委員会に相当する組織が調査に乗り出している状況。英国の競争・市場庁(CMA=Competition & Markets Authority)も、競争を制限する合併の調査などを行う組織だ。
この調査では、両社の取引が競争を阻害し、選択肢の減少・品質の低下・価格の上昇など消費者の不利益に繋がることがないか検討を行う。調査にあたって、CMAが公開しているケースページでは7月20日までこの取引に関する第三者意見を受け付けている。
同ページによると今後、9月1日までに調査のフェーズ1を完了させ、この取引に対する承認の可否を決定する予定。反競争的であると審議された場合、より詳しく調査するフェーズ2へと移行する。