KADOKAWA は7月29日、2023年3月期 第1四半期決算を発表した。第1四半期、売上高が642億6,400万円(前年同期比23.5%増)、営業利益が(同63.9%増)と伸長し、四半期ベースで過去最高の売上高・営業利益・営業利益率を達成。

また、営業利益が高い進捗率(54%)で進むも、公表済みの通期見通し数値に対しては想定通り。今後も利益創出力拡大のための投資を継続し、長期的成長に資する事業基盤を構築していく方針としている。
期間中、大ヒットを記録したアクションRPG『ELDEN RING』の海外向け出荷に関連する収益などが貢献し、海外売上高が北米とアジア地域を中心に前年同期比187%増と大きく伸長。海外売上高比率は過去最高の26.4%に拡大している。

『ELDEN RING』は2022年2月5日の発売以来、世界累計販売本数1340万本を記録(2022年5月時点)。国内販売をフロム・ソフトウェアが、海外販売をバンダイナムコエンターテインメントが担当し、販売地域は北中南米、欧州、中東アフリカ、オセアニア、アジアへとグローバルに展開している。
セグメント別で確認すると、ゲーム事業の売上高は125億8,200万円(前年同期比570.9%増)、営業利益65億6,900万円(前年同期 営業損失1億1,600万円)を記録。『ELDEN RING』の海外向け出荷に関連する収益のほか、スパイク・チュンソフトにおける共同・受託開発事業も堅調に伸長した。
そのほか、海外出版事業は前年同期比64%増となり、出版のグローバルビジネス化が進行。自社ストアで課金ユーザーが増える電子書籍や、配信向け映像作品が高成長となっている。
なお2022年5月に公表した2023年3月期 通期連結業績見通しに変更はなく、売上高2381億円(前年同期比7.6%増)、営業利益178億円(同3.9%減)、経常利益177億円(同12.4%減)、純利益124億5,000万円(同11.6%減)を見込む。
