Embracer Group、8社の買収を発表 東亜プランIPの権利を持つ日本のゲーム会社・TATSUJINの買収も報告

▲画像はGematsuより

 Embracer Groupは8月18日、日本のゲーム会社・TATSUJINを含む複数スタジオの買収を発表した。あわせて、Embracer Group傘下のスタジオで構成される11番目の事業グループとしてEmbracer Freemodeの設立も明らかとなった。

 スウェーデンに本拠を置くEmbracer Groupは、120の社内ゲーム開発スタジオを所有するゲーム企業の持ち株会社。「ボーダーランズ」シリーズで知られるGearbox Softwareや『Goat Simulator』のCoffee Stain Studiosなど、著名なスタジオを多数所有している。

 同グループは今年5月、スクウェア・エニックス傘下だったCrystal Dynamics(『Marvel’s Avengers』、『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』など開発)やEidos‐Montréal(『Marvel’s Guardians of the Galaxy』など開発)といった海外スタジオを買収したことでも注目を集めた。

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 TATSUJINは、アーケードゲームを開発していたゲーム会社であるオルカや東亜プランに在籍していたクリエイター・弓削雅稔氏を中心として2017年に設立されたスタジオ。同氏は『タイガーヘリ』や『究極タイガー』『飛翔鮫』そして『TATSUJIN』といった縦スクロールSTGの開発に携わった。同時に、TATSUJINは東亜プランIPの版権を持ち、ライセンス事業を展開している。

 Embracer Groupはこの東亜プランIPの権利も別途買収したことも報告しており、当時制作に携わった数名のスタッフと共に、過去の名作を未来に引き継ぐ方針としている。

 今回、TATSUJIN のほかにも、Bitwave GamesをはじめGioteck,Limited Run Games、Singtrix、Tuxedo Labs、Tripwire Interactive、Middle-earth Enterprisesの計8社の買収が発表。中には「Red Orchestra」シリーズや「Killing Floor」シリーズで知られるTripwire Interactive、J・R・R・トールキンの「指輪物語」や「ホビット」などにおいて映画化・ゲーム化などの権利を持つMiddle-earth Enterprisesなどが含まれている。

 これらの企業は一部既存のEmbracer Group傘下企業と共に、新設のEmbracer Freemodeに組み込まれ、6カ国12社、合計509名の従業員で構成される新グループとして編成。CEOはActivision Blizzardでスタジオヘッドやハードウェア担当VPなども担当したLee Guinchard氏が務める。

 同社では、レトロ・クラシックゲームの領域で事業を展開し、eコマース、デバイス、ゲームやエンターテインメント施設、そして新領域への投資なども行う。

 現在、すでにBitwave Gamesからは東亜プランのIPを活用したPC(Steam、GOG.com)向け移植作が発表されており、Steam上では『Out Zone』(アウトゾーン)と『Zero Wing』(ゼロウィング)のページが公開されている(どちらも日本語未サポート)。両作は2022年内にリリース予定となり、ほかにも『TATSUJIN』『究極TIGER』が移植予定となる。

 移植に際して、入力遅延の改善をはじめとした機能追加も実施。実績やオンラインリーダーボード、10~15分ほどの巻き戻し機能、武器の自動発射などのアシスト機能、ベリーイージーモードの追加など幅広い要素が追加されるとのこと。

▲Youtubeで公開された動画には弓削雅稔氏も登場している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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